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マーヤのさるたいじ 日本のおはなし」 その他の方の声

マーヤのさるたいじ 日本のおはなし 作:中脇 初枝
絵:唐木 みゆ
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,870
発行日:2022年02月26日
ISBN:9784039604309
評価スコア 4.4
評価ランキング 13,067
みんなの声 総数 4
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  • たくましいマーヤ

    • みいのさん
    • 60代
    • その他の方
    • 東京都

    2つの昔話が合体したようなストーリーが興味深く、主人公マーヤのたくましさがスカっとするお話でした。
    お供の動物と物たちが、昼ご飯の心配をしていてカワイイです。
    美味しそうな桃の絵を見た時、沖永良部島の桃ってどうなのかしら?
    本当は違う木の実でしょうが、まさかパパイアじゃないだろう…と大人の詮索をしてしまいました。
    でも、そんなことは気にせず、桃の季節に読み聞かせしたり、「桃太郎」や「さるかに合戦」と読みくらべても面白そうだと思いました。

    投稿日:2022/07/21

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  • 昔話の伝承

    この昔話を読んで、主人公のマーヤの強さとともに、本土と沖縄の関係を感じました。
    昔話だから、沖縄がまだ琉球王国として、独立した国だった頃のお話でしょう。
    それでも日本と交流のあった琉球で、伝わってきた「さるかに合戦」と「桃太郎」が、このように改編されたような気がしました。

    桃を育てたマーヤが、美味しい桃を猿に取られてしまい、仕返しに向かいます。
    搾取される側が沖縄だとすれば、猿はどこでしょう。
    マーヤが自ら行動する女性であることも何か象徴的です。
    マーヤのさる退治に、はと、ハチ、臼、牛が加わりますが、マーヤ自身から働きかけるところには、マーヤの行動力を感じます。

    それだけマーヤはたくましさの象徴でした。
    沖縄返還50年に読んだからでしょうか、現在の国際情勢を憂いているならでしょうか、こんな深読みをしてしまいました。

    めでたしめでたしで終わる昔話ですが、味わい深いお話です。
    唐木みゆさんが沖永良部島に取材して、すくい上げた沖縄情緒を漲らせています。

    投稿日:2022/05/18

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