「ムッシュ・ムニエルとおつきさま」 その他の方の声

姪っ子が２歳を過ぎた頃から私が持っている本を一緒に読むようになり、絵本を並べて、どれがいい？と聞くと大抵の『ムッシュ・ムニエルとおつきさま』を選びます。私が持つ絵本は１９８６年発行なので、３０年以上前の本です。とても年季が入ってきたので、新しく買い足すことにしました。
佐々木先生の独特な世界観に私が音読しなくても姪っ子が絵で言葉を紡ぎ出します。
絵の中の哺乳瓶や、うさぎのぬいぐるみをみつけては子供なりに解釈をしてこれは赤ちゃんのミルク、これは赤ちゃんのうさぎさん！などと誰も教えていないのにこのようなセリフを紡ぎ出し、私はそれを聞いているだけでとても幸せな気分になります。

表紙を見た瞬間からもう、どんな世界の話なのか気になって仕方ありませんでした。
ページをめくるとあっという間にその中に引き込まれてしまい、あまり考える間もなく購入しました。
ですが、購入して正解でした！一度読んだら忘れられないこの世界観。アニメもゲームも、何もこの絵本の代わりにはなれません。

奇想天外な展開に絵がぴったりマッチして、へんてこなのに何だかこんな事もありそうな・・・という気分になってきます。
起承転結、すべてが転！！そんな感じです。
異世界に迷い込んで、日ごろの疲れを癒したい方にお勧めです。1ページ目から、ほどけた気持ちになりますよ。

ムニエルの魔術で、月を落としてしまいました。その月を盗まれ、追いかけた先は研究室。ちょっと月を貸してあげたため、かわりの月をムニエルの魔術で・・・・
あっ！・・・・空に月がいっぱい（笑）
最終的にはちゃんと本物の月を空に戻したんですけどね。

呪文がおもしろかったです。
「バナナ・ムーン
　バナナ・ルーン
　アスカ・ブーン」
ステキな魔術師ですね（笑）