難民と認知症を考える絵本です。
今さらながら、認知症は日本だけの問題ではないのだと感じさせられました。
ただ、ベトナムの文化と難民としてアメリカに渡った家族の話となれば、共通点と異文化を同時に考えました。
認知症になったおばあちゃんは、思い出の中に帰っていきます。
そこには、自分の生まれ過ごしたベトナムのこと、一緒に暮らしているハンリョのことがあります。
結婚式での誓いの言葉「チャム ナム ハイン フック(100年先まで幸せに)」は、とても素敵な言葉です。
おばあちゃんの心のより所なのかも知れません。
おばあちゃんに郷土料理を食べてもらうために、材料となるガックフルーツを種から育て、料理するところに、これから先につなげようとする、家族の絆を感じました。