毛糸の手袋それは私にとってとても懐かしく 暖かい思い出
子狐は雪を知らない 洞穴から出て元気に走り回って遊びました。
「お母ちゃん、 お手てが冷たい 」お母さん狐は、牡丹色になっている子狐の手を見てやんわりと包んであげます。
私が子どもだった頃母に、手を温めてもらったぬくもりを思い出し懐かしくおもいます。
母狐は、毛糸の手袋を買ってあげたいと思うのです。
私の母は、毛糸でミトン(手袋)編んでくれました。
母は、いつの時代でも 人間も、狐も同じ思いなんですね〜
狐の世界では、人間を怖い!と思ってたんですね。
母狐は、子狐一人で町へ買いに行かせるのですが・・・
どんな思いだったのでしょう。
子狐の片方の手を人間の手にして 「こちらをだすのだよ」と教えるのですが・・
失敗!
はらはらする場面を、絵本はうまく 表現してくれます。
お話の言葉のうつくしさ (すいこまれるおもいです)
優しく包み込むような絵がマッチしてすばらしい絵本です。
最後の「ほんとうに 人間はいいものかしら」とつぶやく母狐の気持ちが痛いほどわかります。
私が狐のお母さんになったような気持ちがしました。