話題
ちょうおもしろい

ちょうおもしろい(フレーベル館)

超おもしろい、腸の世界を探検しよう!

  • 笑える
  • 学べる
新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

おばけのソッチおよめさんのまき」 その他の方の声

おばけのソッチおよめさんのまき 作:角野 栄子
絵:佐々木 洋子
出版社:ポプラ社
税込価格:\1,210
発行日:1986年11月
ISBN:9784591023426
評価スコア 4.5
評価ランキング 8,385
みんなの声 総数 5
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

1件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • 小学校低学年の乙女心

    おばけのソッチ(女の子)は小学校1年生。クラスでは運動会では、みんながやりたい競争をやらせてもらえるということで、あれこれ意見を出し合った。競争2つと、応援合戦の演目が決まった。
    しかしソッチはおばけだから、飛んだり消えたりしたら「ズル」になる。人間の友達と同じように、特殊能力を使わずに参加しなければならない。また、男子が女子を選んで二人で走って競争する「お婿さん、お嫁さん競争」も、気が重い。気落ちしたまま、運動会になるのを待っていたが…

    小さい子どもの心の動きを、実に生き生きと写し取って描いている。
    特に、「男子が女子を選ぶ競争」(今なら実行不可能だろうなぁ)では、かわいい子ばかり選ばれるから、自分は選ばれないのでヤダ、という女子がいたり、本番でも文章にはなかったけど、嫌な相手と一緒に走らなければならなくなった子が泣いていたり、なかなかの仁義なき競争。選ぶ・選ばれるということは、大人の世界でも容赦ない「婚活」、無間地獄の「就職活動」、などで誰もが(程度の差こそあれ)通る修羅場。
     選ばれなかった側の切なさ、苦しさを、見事に表現している作品だと思った。

     人間、生きていると、子どもの頃から辛いことは、あるのだ。
    私も、小学生の時、女子が「はないちもんめ」という遊びをしている時に、誰にも選ばれない子の悲劇を体験した。
    「好きな人と2人一組になってください。」というグループ分けが恐怖だった、という友達もいた。誰にも選ばれなかったあぶれ者が寄せ集められて、修学旅行の班を作って一緒に行動しなければならない時もあった。…きりがないが、「選ぶ」「選ばれる」というのは、生涯、いろいろな局面で体験する容赦のないテストのようなものかもしれない。

     大人になると、子ども向けの本でも妙に深読みできたりして、楽しい。現役の子どもたちは、この本からいったい何を感じるのだろうかな。

    投稿日:2019/10/25

    参考になりました
    感謝
    0

1件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / がたん ごとん がたん ごとん / くだもの

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



【連載】絵本ナビ編集長イソザキの「あたらしい絵本大賞ってなに?」

みんなの声(5人)

絵本の評価(4.5)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット