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きかんしゃやえもん」 その他の方の声

きかんしゃやえもん 作:阿川 弘之
絵:岡部 冬彦
出版社:岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!
税込価格:\880
発行日:1959年12月
ISBN:9784001151220
評価スコア 4.62
評価ランキング 3,871
みんなの声 総数 83
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  • やえもんのきもちは私のきもち

    • 母グマさん
    • 40代
    • その他の方
    • 京都府
    • 男の子10歳、女の子8歳

    私が小さい時に何度も読んだ本でした。
    客車が「ちゃんちゃん かたかた けっとん」
    と、ついていくところが大好きです。
    鉄道好きの長男が幼稚園の時に買いました。

    ところが何度挑戦しても

    「おれは今まで いっしょうけんめい はたらいてきたんだぞ」

    と、やえもんの思いが胸の底から絞り出された台詞を言うと
    私の目から涙の粒が
    ボボボッと飛び出してしまうので・・・
    この本は「母の泣く難儀な本」という
    レッテルを貼られてしまったようで・・・
    阿川先生には申し訳なく・・・

    いや、でも皆さんに読んで欲しい。
    苦しく切ないやえもんの窯の中は
    察して余りあるのです。

    ちょっと昔のニッポンが舞台だけど
    現代のそこここにいるおじさんおばさんの話かもしれない。
    私のお父さんの話かもしれないし、
    私自身の話になるかもしれない。

    この本だけでもハッピーエンドでよかった。

    私が古くて動きの悪いポンコツになった時
    子どもたちは集まってきて一緒に遊んでくれるかなあ。

    投稿日:2010/09/20

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  • 古いけど面白い!

    古い本ですが面白いですよ。

    子どものころに出会ったときは、”やえもん”という名前のインパクトと、やえもんの破天荒な性格を面白いと感じていたような…
    とにかく印象深い絵本でした。

    数十年ぶりに大人になって読んでみると、老いゆくことの切なさを感じました。絵本は読む年齢によって印象が大きく変わるものですね。

    だから長い月日を経ても、書店や図書館で再会できて、再読できることは嬉しいことです。

    言い回しなどは古いですが、現代の子どもにも、なにか伝わるものがあると思います。

    投稿日:2017/08/30

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  • 博物館行きでも可哀想

    わたしの小さいときでもあったし、今の子供にも読まれている岩波の超ロングセラー絵本です。
    いなかの まちの ちいさな きかんこに やえもんというなの きかんしゃがおりました。やえもんはおじいさんになって怒りっぽくなり、しゅぽしゅぽ怒ってばかりいます。他の比較的新しい列車にも馬鹿にされて、やえもんはもっと怒って、火花を飛ばし、その火花が農業地帯にぼやを起こします。
    どこの蒸気機関車も次々と便利な列車に変わっていき、蒸気機関車の具合が悪くなると火花を飛ばして、ボヤを起こしていたのですね。
    ぼやを起こしたやえもんに怒っていって、どうしようとやえもんも困るのですが、最後分解廃棄されそうになって、やえもんは珍しい型のきかんしゃだから、列車の博物館に展示しようとおちになるのですが、博物館というともはや使い物にならなくなった老人ホームのようなものだから、ちょっと悲しいです。私は、やえもんしかできない特別な方法でみんなを見返して、再度現役に挑戦できたらいいなと思っていました。でも時代が蒸気機関車は骨董品という考えで、博物館に展示されるのはまだいい方で多くの蒸気機関車が分解廃棄されたのですね。
    それにやえもんを馬鹿にした当時最近型だった列車たちもおそらくやえもんと同じ運命をたどって行ったでしょう。

    投稿日:2013/05/19

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  • 1959年第1刷、2002年第57刷発行。
    長年働いてきた機関車のやえもんは、新しい時代の技術を取り入れた列車たちのピカピカの姿と性能に差をつけられ、バカにされる。面白くなく不機嫌なやえもんは、つい煙突から火花を出したまま走ってしまい、近隣の農家の稲藁を燃やしてしまった。怒った農民たちは、やえもんを壊そうと詰め掛けるが、駅員たちになだめられる。いずれにせよ老朽化したやえもんは、廃棄処分にされることに決まるのだが…

    長年一生懸命に働いてきたのに、報われるところなく、新入りたちにバカにされる。不器用で頑固な老人にありがちなパターンを、物語の世界で単純化して見せられる。やえもん機関車も昔は最先端の技術で、元気に働いてみんなの憧れだった時代もあった。だが、時代に対応できず、今の通信機器などのようにアップデートできないために、どんどん時代遅れに。
    体も動かなくなり、不調な場所が増え、肉体的にも精神的にも厳しい状態で働き続けなければならない。この物語は、大人になってからでないと作者の言いたかったことはわからないかもしれない。
    しかし、小さいうちに心に留めておけば、物や生き物、人間に対して思いやりが持てるかもしれない。

    50年代の漫画を思わせる、温かみのある絵が、余計に人情味のある雰囲気を盛り上げる。心温まるラストで、読んでよかったと思える作品。

    投稿日:2020/12/10

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  • 大人の方がじーんときます

    小さいサイズの本で、もしも多めなので、
    読み物として文章に慣れ親しんでいる年齢のお子さん向けかと思いますが、
    長い間出版されている名作なので、ぜひ読んでもらいたいです。
    ずっと頑張ってきた、機関車のやえもん。
    彼の心情を思うと、大人の方がジーンとくるのかもしれません。

    投稿日:2018/08/16

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  • 一つ一つに良さがある!!

    石炭を原料にして動いているきかんしゃ 「やえもん」。
    ただ古いというだけでほかの電車から嫌味をいわれてしまう・・・。 やえもんだって一生懸命 働いているのに・・・と思いながらよみすすめているうちに 最後の展開にはにっこり。
    だって博物館でみんなの人気者なんですから。

    絵柄がちょっと昔っぽくてよかったです!!白黒とカラーのページが交互だったりしたのでさらに楽しめました。

    乗り物が大好きな子どもにはぴったりな絵本だと思いますよ!!!

    投稿日:2005/03/11

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  • いつまでも教科書に残したい。

    25年以上も昔、国語の時間で習いました。いまや、蒸気機関車も幻の物になりつつありますし、農村も変わりつつあります。
    しかし、昭和から平成更に新時代に変わっても、やえもんは、いつまでも残したいと考えています。

    投稿日:2003/06/26

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  • やえもん爺さんはがんばった

    私が、子供のころ読んだ本。少し大きくなって(中学生のころ)モデルとなった機関車が交通博物館(東京都千代田区神田)に保存されていると聞き、逢いに行きました。この機関車を始めて見た明治の人たちは、どんな思いがしたのでしょう。そんな思いを抱かせる本だと思っています。

    投稿日:2003/06/23

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