夜、男の子がベッドで眠ろうとしていると隣には怪獣の子供が!
「パパー!」と思わず叫びますが。。。
最初に叫んで両親のところへ行くのは怪獣の子供なんですよね。そして大人たちにさとされ、やさしくしてもらって再び寝室へ。
今度は人間の男の子が「パパー!」と叫んで行きますが。。。
異国情緒とユーモアあふれる挿絵が魅力的ですが、光と陰のバランスもとてもいいです。
寝室の、間接照明に照らされた室内や、扉が開いたときの光の入り方、とても繊細に描かれていて臨場感があります。
お話の内容もシンプルなのにパラレルワールドで、新しいのになつかしくって、おもしろいのにしんみりして不思議な味わいです。
最初のシーンには参りました。怪獣の子がびっくりするところ、思わず心の中で「こっちの台詞だ!」とつっこんでしまいました。
ラストもほのぼのしていていいですね。
何度も繰り返し読みたくなる絵本です。