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そして 犬は走ってゆきます」 その他の方の声

そして 犬は走ってゆきます 作・絵:五味 太郎
出版社:ブロンズ新社 ブロンズ新社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2002年6月
ISBN:9784893092595
評価スコア 4.17
評価ランキング 25,301
みんなの声 総数 11
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  • 格調高い絵本です

    • そやでさん
    • 20代
    • その他の方
    • 大阪府

    格調高い絵本です。すっごく好きなんですよ、こういう世界。けれどもうまく言葉に表せない。これが率直な感想です。

    開発された道路、工事現場、家庭のわき道など、何気ない日常の中で犬が走ってゆく。ただこれだけなんです。

    最も印象的なのは農場の風景。トラクターを導入してラクラク〜と軽やかに作業をなす一方で、周りの農家は「いいなぁ」と呆けてしまったり、重い荷車を押しながら目線を奪われてしまったり、見てみぬふりをしたり。楽をする人がいれば苦労している人もいる。そんなことを気にすることなく犬は通り過ぎてゆく。


    この作品は漫然とページをめくるより、1ページにしぼって五味さんが何を描きたかったのかをじっくりと眺める方が楽しめます。

    【画】机の電気スタンドにかけられたカエルのマスコット、ペンキの詰まった缶から滴り落ちるしずく。細かい所にニヤっと笑えるワンポイントが散りばめられています。

    「到着」にふりがなが振っていないなど、子供向きではないのかもしれません。
    ただ個人的な感想としては子供・おとな 両世代の感想を比べると更なる発見がありそうな楽しい1冊と感じました。

    投稿日:2007/01/25

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  • 犬はどこへ行くのかな

    犬はどこかへ急いでいるようだけど、心静かに読みたい本です。ことばが、ものを思わせます。くすんと笑わせもします。そうだよね、と共感したりもします。そして、場面に応じた色遣いの楽しさ、絵の楽しさ。世界がちょっとずつ広がり、じわじわと味わいが増してきます。そんな中を、ひたすらに脇見もせず、走り続ける黒い犬は・・・いったい何者なのでしょう。不思議な存在です。

    投稿日:2003/12/10

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