キラキラと光るうろこがとっても美しい華やかな絵本ですが、お話は、そのきらびやかさから想像していた内容とは違い、落ち着いた感じをうけました。
このお話の中では、自分にとって大切なもの、失いたくない自慢できるものを果たして人に与えることができるかどうか、という場面がでてきますが、それほどのものをいじわるすることなく、独り占めせずにみんなに分け与えてあげることは、大人でも時として、難しいことがあると思います。
子供たちはどのように考えるのか是非、聞いてみたいところです。
私としては、うろこをあげれば、あげるほどうれしくなったにじうおの気持ちの変化に、子供たちが気付いてくれると嬉しいですね。
キラキラ光るうろこが魚たちに1枚ずつわたっていく様子は、絵からも一目瞭然で、とってもわかりやすいですし、そのうろこが海の中で、あっちでもこっちでも輝いている絵は、本当に美しく、素敵です。