あかちゃんが生まれて来るという喜びを、家族全員が、踊りながら表現しているページから、物語は始まります。お父さん・おじいちゃん・おばあちゃん・お兄ちゃんがそれぞれ、生まれて来るあかちゃんのために、ゆりかごをそしてゆりかごのカバーや、ゆりかごにつけるモビールを手作りするのです。
なんと素敵な絵本でしょう。
だんだんと出来上がっていくゆりかごがあまりにも素敵なので、家族中のみんなが、ゆりかごに入って寝てしまうというシーンも夢がありますね。
直線と曲線が織り交ざった独特の絵が印象的なこの絵本。この不思議な四次元的感覚がゆりかごを、そしてゆりかごが描かれている部屋をとても美しく見せてくれます。
この絵本を見ながら、娘は童謡「ゆりかごのうた」を歌ってくれました。この歌がぴったりしっくり来る絵本かもしれません。最後にゆりかごで眠っているあかちゃんの顔がなんとも安らかなのです。これからお兄ちゃん・お姉ちゃんになるお子さんがいさっしゃる方にぜひ、おすすめです。