始めに通して読んでみたとき、
ママに雪の上を走ってはいけないと言われていたのに
冬山で歩き回って駆け出した「私」
次のページではベッドでギブスをつけている場面になっていたのを見たとき、“このシーンを見て小さな子に「怪我をしたこと」が解かるんだろうか?”とひとつ疑問が。
そこは、大人がこえかけしてあげればいいのか、と納得しつつ最後まで読んでみたのですが、ちょっと説明が過ぎて道徳の教科書っぽくかんじてしまって私は「うーん」という感じでした。
全体的に目指している方向は悪くないし、雰囲気も悪くないし、絵も素敵・・・なんだけれども。
帯の作者紹介で同題名の映画を製作した、とあって納得。
映画をみていませんが、きっと映画の話運びは独特の雰囲気と時間の流れがあってそれが伝わっていくものなんだろうと思いますが、この短い絵本というツールでは難しいものだったのだろうな、と。
とはいえ、全くの悪書というわけでもないと思うので、読む人の好みにもよるのかもしれません。