「食育絵本」「3歳くらいから」
とのことですが・・・
対象は、ナンセンスが大好きな年頃
ではないでしょうか
ある程度、地獄極楽の概念があって
知識があって
この作品が
楽しめるように思います
小さい頃にお寺で
「地獄絵図」を見せられて
夢にうなされて、トラウマになった
という方を何人か知っています
大人になっての笑い話になる方と
そうではない方もいらっしゃいます
今はそんなにないとは思いますが
「躾」と思い込んで
または、自分もそうされて育ったからか
「〜しないと、こうなる」のように
「おどし」のように使用されていたんでしょうね
地獄極楽の思想感について
詳しくはわかりませんが
日本人の生前の生き方、善悪について
教えるのに、昔は都合がよかったのでしょう
誰も本物の地獄を見た事はないし
本当にあるのかどうかわからないし
田島 征彦 氏作の『じごくのそうべえ』は
私的にですが
迫力があり
ユーモアさもあり
地獄ってこんな感じなのかな?って
思わせてくれる作品で
残酷さは、感じません
落語がもとになっていることもあり
以前より
小さい子にも読みきかせしていました
今でも、幼児から小学生まで
十分楽しめる作品で、名作だと思います
こちらの作品は、絵にも迫力があり
昭和的な
ノスタルジックな感もあり
インパクトが強い個性的な作品だとは思います
でも
小さい子へは私は読めません
また、一斉の読みきかせにも、向かないように思います
小学中学年位の
ギャグとか、ナンセンスの好きなお子さんが
個人的に とか、数人のお友達同士で楽しめると
思われます
それより、もしかして大人
が楽しめるかもしれません
その人、その人のお好みでしょうが
「食育」を謳うのには、ちょっと疑問が残ります
おせっかいなこととは思うのですが・・・
おはなし会で読む方は
対象者を十分に考慮して
読んでいただきたいと思います