谷川俊太郎さんの訳と知って興味を持ちました。
写真と絵がミックスされていて,リアルだったり綺麗だったり迫力があったり・・・。主人公が崖から落ちて『くものこ』のなかまに入る(つまり,死んじゃうってこと?)というあらすじも併せて,今までに読んだことのない種類の絵本だなぁ,と思います。
いい意味でも悪い意味でも,「釈然としない」読み味でした。まさに『くも』のように浮遊している感覚です。2歳半の次男が読んで,と持ってきたので読んであげましたが,半分くらいは聞いていませんでした。飛行機の大きな写真には反応していましたが!5歳の長男ならほぼ内容が理解できるかな,と思います。ただ,最後にはやはり「おかあさんが恋しく」なってしまう,というこどもらしい感情に支配されて,共感できる部分も大いにあるのだと思います。
私は,1+1=2だけではないこのような絵本もあっていいな,と感じます。この作家の他の作品も読んでみたい,と思いました。