図書館で見かけ、絵と魅力的な題名に惹かれて借りてみました。
5歳の誕生日に服や帽子をプレゼントされたブッレブッセという男の子が森へ散歩に行きます。森の動物たちが色々な事情で困っているのにでくわして、もらったばかりの服や帽子をあげてしまい、最後には裸ん坊になってしまって泣くのですが、かわりに木の葉などでできた服を動物たちからプレゼントされるというお話です。帰ってきたら、家族はびっくりします。
エッツの『もりのなか』を思い出す静かな絵本でした。ただ、息子には文章が多過ぎたようで、途中で飽きてしまいました。ブッレブッセの5歳の誕生日から話が始まっているので、それくらいの年齢の子が対象なのでしょう。
カバーには、今世紀(1998年の版なので20世紀のこと)初頭の古典絵本と書かれています。絵本の片面、左側のページは白黒の絵で、右側にカラーの絵と文章があります。そして、左側の白黒の絵は、文章と一致しません。また、白黒の絵には必ずルイス・モーの署名が入っていますが、カラーの絵の一部には入っていません。この絵が謎でした。当時の原画は白黒だったのか、カラーだったのか。すべての絵がルイス・モーのものなのか。何故半分だけカラーになったのか。なぜ白黒の絵は文章と一致しないのか。それが分かればもう少し素直に楽しめたような気がします。