「あっ！みーつけたっ！！」 なかなかよいと思う みんなの声

石を動物に見立てて集める男の子。
子供らしいなーとほのぼのと読んでいたのですが…なんとそれは入院していた妹のためでした！
うわー、やさしいお兄ちゃんですねー。感動します。自分のためではなくて人のためって私はなかなかできないので素直にそう思います。

落ちている石をよく見たら

なんかライオンの形に似ている。

持って帰って色を塗ろう！

それがきっかけです。

持って帰った石が

何の形に見えるか考えるのが

楽しいなと思いました。

何て楽しいお話なんだと思いましたが

後半は少し想像と違う展開になり

驚きましたが、最後はよかったです。

「ぼくは、まいにち　まいにち　みつけた　いしを　ひろってかえった」のシーンは、4コマで時間の流れが描かれています。

最初は真冬？雪が降っています。
その次は大風が吹いています。季節の変わり目、でしょうか？
サンサンと太陽が輝いていて、周囲には草がいっぱい生えています。春？春なのかな〜。見つけたのはへびみたいな石だし…。
次が雨降り。傘をさして長ぐつを履いています。梅雨の時期でしょうか？

こうしてみるとだいたい半年くらい妹は入院していたのかな？とも思いましたが、最後に家族で動物園に行っている背景には桜の花が咲いているんです。（え〜じゃぁ4コマのシーンの読み間違い？一年くらいたっているのかな〜。なんて、いろいろ考えてしまいました）

いろんな動物のような石をひろって絵をかいていく主人公。シマウマ、ライオン、ぞう、ペンギン、カバ、、、、たくさんの動物になります。

箱に動物園を作って、動物園にいけない妹に贈るのですが、ほろりとくる作品でした。お互いを思いあう気持ちが素晴らしいと思います。

子供にも、この思いやりを学んでほしいですね。

ライオンみたいな石を見つけては、色を塗ってライオンにします。
カバみたいな石。
キリン石。
ペンギン石。

毎日いろんな石を見つけているのですが、いれたポケットがとうとう破れお父さんに怒られます。でも、理由があると知って直すお父さん。

そして、石で作った動物園をもって、病気の妹にプレゼントするのです。そしていつか本当に動物園に行こうと病院で約束します。

1年後、本当になるのですが、じーんとします。

元気が出てくるし、実際、こうやって石を見つけてみたくなりますね。良い絵本でした。

最初ただいろんな石をみつけて空想して、というファンタジーなお話かなと思いました。

話の最後のほうにに出てくる妹の描写に深刻な病気を連想してしまい（お友達の子供がそうだったので）重たい気持ちになりましたが、ラストでめでたしめでたしになって本当によかった…と思う娘と私でした。
　
娘は石を拾って絵を描いてと、まねする気まんまんです。