クーニーが絵を付けている絵本だったので、図書館で借りてきました。
想像していたより、ずっと心に残る素敵な本でした。
「オーパル」という少女の日記をもとにした作品ですが、この「オーパルの日記」はアメリカでは結構有名らしいです。
文字を覚えたての子どもの原文の感性を大事にジェイン・ボルタンが編集されたようです。
本当の両親を亡くして、養い親の家族と点々と暮らす少女。
心のよりどころなくさびしい想いをしているにもかかわらず、ねずみの名前は「メンデルスゾーン(有名な作曲家の名前)」、犬の名前は「ホラチウス(ローマの英雄の名前)」、森の中の友達の木には「ラファエル(大天使の名前)」と名付けている少女の感性に驚きました。
設定は暗い話で、その結末も、けして明るい未来が見えるという終わり方ではないのですが、主人公の少女の生き方に目が離せません。
小学校高学年くらいのお子さんにいかがでしょう?