したきりすずめなかなかよいと思う みんなの声

したきりすずめ 作:松谷 みよ子
絵:村上 幸一
出版社:ポプラ社
税込価格:\1,980
発行日:1968年
ISBN:9784591003893
評価スコア 3.86
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  • 解説付きがうれしい

    五大お伽話のひとつであるしたきりすずめ。さまざまな作者が書いていて、セレクトに困ってしまいますが、図書館で見つけて(舌切り雀だけ作品数が少ない)借りてみました。作者は著名な松谷みよ子さん。可愛らしい絵は小さな子でも抵抗なく手に取れる雰囲気。(昔話に多くみられる怖そうな感じがない)お話は、(おそらく)変に端折らず大切な部分はきちんと残し、忠実に再話されている。個人的にいいと思ったのは、あとがきのような形で、松谷さんの解説というか、感想が掲載されているところ。それによると、彼女自身の記憶に残る「舌切り雀」は絵巻物のよう≠ネんだとか。なんて感性が豊かな子供だったんだろうと思いました。そして、馬の洗い汁や牛の洗い汁を飲み、すずめの御殿を訪ね歩く、くだりは、このお話の本質を現している。う〜ん、なるほど!!さらに、心優しい爺さまと、心の狭い婆さまについても言及されていて、舌切り雀ってこんなにも奥が深いのかと、とても興味深く感じました。民俗学を研究したり、大学で文学を学んだ人は、読み方がわかるのかもしれませんが、そうでない私にとって、このあとがきはとても貴重で、今までとは違う印象を残しました。

    投稿日:2016/12/04

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  • しっかりしたお話でした

    子どもの頃読んだしたきりすずめよりも

    もっともっと細かく描かれていました。

    すずめを探しにいくとき、水を何杯ものまなちゃ

    ならないシーンは読んでいて少し怖い気がしました。

    悪いことを何もしていないおじいさんが

    なぜこんな水をのまなきゃいけないのかさっぱりでした。

    昔話はたいてい心優しい老夫婦と

    意地悪老夫婦の隣人がお決まりですが、

    このお話は心優しいおじいさんと

    欲張りで意地悪はおばあさんです。

    この夫婦の組み合わせに違和感を感じます。

    投稿日:2014/06/05

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  • 絵がかわいい

    表紙を見ての第一印象が「かわいい絵だな」と思ったことです。
    昔話ではありますが、アニメっぽい雰囲気。
    目がくりっとして、かわいいのです。
    それにしても、このスズメはずいぶんと食いしん坊だったのですね。
    お話は、定番の流れになっていますので、安心して読めます。

    投稿日:2012/05/11

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