「なんでも見える鏡―ジプシーの昔話」 なかなかよいと思う みんなの声

何でも見えてしまう鏡と言う物があったら、それはそれで怖い話かも知れません。
見えない方が幸せな時の方が多いに違いありません。
でも、王女様は男の隠れ場所を見てしまうだけではなく、その男に惹かれていきました。
見る人によって、見えるものの捉え方は違うのです。
直ぐ側に隠れた男の姿を、自分の心の中にいると思ってしまった王女様に、もう鏡は不要でした。
見たいものを見たら、それ以上鏡にしばられることはありませんから。

スズキコージさんのイラストに惹かれ、手に取りました。
ジプシーの若者が、旅の途中で魚とワシの子とアリの王さまを助けて、美しい王女のいる国につきます。
そこには、「王女から隠れて、見つからなかったものが、王女の夫になれる」というおふれが。
ちょっと変わった恋物語でした。
スズキコージさんの大胆なイラストが、お話を盛り上げて、不思議な雰囲気を醸し出していました。

内田莉莎子さんの本の中から選びました。
話の力と絵の力で、娘（４歳）は気に入ったようで絵本を読む度にリクエストします。

あるジプシーが、けちんぼうの主人のところから逃走し、その道中に助けてあげた「おおきなさかな」に「わかワシ」、それから「アリの王さま」に、今度は助けられて、愛する王女さまと結ばれるまでの壮大なお話。

「なんでも見える鏡」をもった王女さまは、自分からかくれおおせた者を夫にするという。その王女さまを相手に「かわの底」、「空高く」、それに「地中ふかく」と壮大なかくれんぼ！絵は質感があって見開きに展開されるので、娘もすぽっとその世界に入り込む様子。

クライマックスに、「なんでも見える鏡」で自身の心の中にジプシーの姿があるのをみた王女は、彼を愛しているのを自覚し、どこにかくれたのか分からないジプシーを心配して、鏡を割ってしまいます。どうしてこのとき割ってしまったのか、私はまだピンと来ないのですが、愛する人を知った王女にとってはもう見るべきものはみてしまって、「なんでも見える鏡」は役目を終えはしたと思います。

それにしても、「なんでも見える鏡」はこころの中まで見せてくれるとは！そんな鏡があったら・・・・やはり怖くてみる勇気がでないかもしれないな。

なんでも見える鏡　こんなのがあれば　世界はどうなるんでしょう？
これは　昔話です。

貧乏なジプシーは　優しかったのですね。　良いことをすれば　報われる。

そして　困ったときには　助けに来てくれる。アリの王様は、はちにさされたんです。

ジプシーは、まほうの鏡をもっています。
でも王女をすきになったんですね。

そして王女もまた好きになるのです。

まほうの鏡　でも　まほうの鏡でさえも　二人の愛は　壊れない　鏡が割れると　二人は結婚するなんて　ロマンチック、
二人の結婚式の時　魚やわし　アリの王様が　みんなで祝福する絵が　良いですね！

アリの王様のかくれがは　おもしろい　なんか　夢があるんです。

こういう絵描き方が・・・・

油絵のようで　この地下の世界が　一番　よかったです。
　
なんでも見える鏡は　入りませんよね、　怖いもの・・・・・

粉々に割れて良かった！それで　二人が結ばれたと思うのです。

おめでとう！