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おこった月なかなかよいと思う みんなの声

おこった月 絵:ブレア・レント
訳:はるみ こうへい
再話:ウィリアム・スリーター
出版社:童話館出版
税込価格:\1,650
発行日:2006年09月
評価スコア 4.08
評価ランキング 27,050
みんなの声 総数 11
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  • おつきさまが怖い

    • 月の華さん
    • 40代
    • ママ
    • 京都府
    • 男の子3歳

    どうやら北アメリカ大陸あたりに伝わる民話のようです。
    読む前は、月が怒って天変地異を起こすのかな?と思っていましたが、読んでびっくり!女の子から
    「顔中あばただらけだわ。なんてみっともないんでしょ。」
    と笑われた月が、その女の子を連れ去ってしまうお話でした。
    顔を馬鹿にされて怒ってその相手に危害を加えるなんて、なんて人間ぽいお月様でしょう。
    その子を助けるために友達の男の子が星に矢を射て、なんとはしごを作り出し、太陽の使いのような男の子とおばあさんに助けてもらいながら、空の国に行き、女の子を救出します。

    さて、このおばあさんがくれた、「緑の松ぼっくり・魚の目・バラの花・小さな石のかけら」ですが、後に追ってくる月を阻む「女の子の泣き声・大きな湖・バラの茂み・とてつもなく高い山」になってくれます。
    これは、日本の昔話の「三枚のお札に似ている」と思いました。

    「人を馬鹿にしてはいけない」「誰かのために努力するものには天の助け、人の助けがある」などの教えが含まれているのでしょうね。

    投稿日:2015/11/04

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  • アメリカ先住民に伝わるお話し

    お月様を侮辱した女の子 「顔じゅう あばただらけだは なんて みっとこないんでししょ」
    「月のことを そんなふうに いっては!」・・・・そういったルーバン

    でも、月はおこったのです   そして女の子を 七色のひかりのなかに 連れて行ってしまったのです

    ルーバンは弓を射て助けようとするのです
    不思議なことに矢は連なり はしごとなり月に連れて行かれた女の子を助けに登っていくのです
    月の家におばあさんがいたのですが 不思議な世界です
    おばあさんがくれた4つのもの みどりのまつぼっくり 魚の目 ばらの花
    ちいさな石のかけら

    日本の昔話とは違うのですが 4つのものが役に立つのです(三枚のお札のようですが・・・)

    ラボウィンザという女の子を助け おこった月 月の怖い顔で追っかけてきます   月は身を震わせておこるのです
    その 表現がおもしろい 転がっているんです 月のいかり
    こんなにも月がおこったお話しははじめてです

    このお話しは語り継がれているのですが 
    多くの人に語り継ぐ月を 侮辱してはいけないという 教訓ですね

    アメリカ先住民に伝わるお話しです(月の怒った顔が印象的です)

    投稿日:2014/09/02

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  • 月が怒るとこんなに怖い

    • ポポロさん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 男の子8歳

    アメリカの先住民族に伝わるお話。
    ルーパンとラポウィンザの二人はとっても仲良し。
    ある日、ラポウィンザが「あの月、顔じゅう あばた だらけ」と
    笑うと怒った月にさわられてしましました。
    ルーパンはラポウィンザを助けるため立ち向かいます。
    お月さまといえば、やさしいお話しや心なごむお話しが多いのに、
    このお話しではかなり怖い存在として描かれています。
    それだけ畏敬の念をもって崇め尊ばれていたのかもしれません。
    ルーパンはラポウィンザを無事に助けられるのかハラハラドキドキしました。
    後半、ルーパンと月の対決は「三枚のおふだ」を彷彿させる場面があり、
    私も息子も思わず顔を見合わせました。
    日本とは月の存在がこんなに違って描かれているのに、
    どこかで民族的につながっているのかしら。
    遠い国の昔話なのに、とっても不思議な感じがしました。
    民族色豊かでダイナミック且つ怖い月の絵がエキゾチック感をより感じさせてくれます。
    なかなかおもしろいお話でした。
    今までにない展開に息子も身を乗り出して聞いていました。

    投稿日:2007/09/25

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  • インディオ版「さんまいのおふだ」?

    • てんぐざるさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子12歳、女の子7歳

    イラストが、ものすごく中南米のインディオを想像させられますが、どちらかというと北米のさらに北の方の地方に伝わるお話をまとめたものらしいです。
    ルーパン(男の子)とラポウィンザ(女の子)は、仲良しの幼馴染で、一緒に歩いている時、ラポウィンザはうっかり「月」の悪口をいってしまい、「怒った月」にとらわれてしまいます。
    ルーパンは彼女を助けるために、空に矢をはなって、はしごを作って、天界へ乗り込みます。
    そんなルーパンを天界に住む不思議な衣装のおばあさん(私はひそかに太陽の化身と見た!)が、「怒った月」からラポウィンザを助ける協力してくれます。
    なんとか、月にとらわれていたラポウィンザを助けたものの、逃げ出す途中で「月」に気づかれ、追いかけられてしまうルーパンたち。
    あわや!というとき、何度も助けてくれたのは、不思議な衣装のおばあさんがくれた4つの品物でした。
    それらは、ある時は大きな湖となり、またある時は高く険しい山となってくれるのです。
    子どもたちが追いかけられているシーンは、さながら日本の昔話の「三枚のお札」ようじゃあありませんか?
    もしかしたらこの両者のお話のルーツは同じなのかな?と、想像してみたくなりました。
    全く違く国の昔話なのに、不思議ですね。
    最後にローパンたちは地上に戻って、めでたしめでたしとなるのですが、「月」がなんでこんなに悪者に描かれていたのでしょう…?

    投稿日:2007/05/22

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  • こわいお月さま

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子13歳、男の子10歳

    アメリカ先住民のおはなしというところに惹かれて手に取りました。
    ラポウィンザという少女が月を侮蔑したために月にさらわれて、
    幼友達のルーパン少年が助け出す、という冒険物語です。
    お話としては珍しく、お月さまがとっても怖いです。
    矢を空に放ち、それがはしごとなって天へ上るくだりは、
    ボリビア・インディオの『太陽と月になった兄弟』とよく似ています。
    とてもエキゾチックな画面が続きます。
    衣装や家の様子など、そんな世界なら、こんなことも起こりえるのでは、
    と思ってしまいました。
    むやみに侮蔑の言葉を言うものではない、という教訓でしょうか。
    それとも、月の不可思議な存在感が盛り込まれているのでしょうか。
    表紙のお月さまだけで、迫力満点です。
    私も読む前には少し勇気が要りました。

    投稿日:2006/11/13

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