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おばけバッタなかなかよいと思う みんなの声

おばけバッタ 作:最上 一平
絵:石井 勉
出版社:ポプラ社
税込価格:\1,320
発行日:2003年
ISBN:9784591070437
評価スコア 3.6
評価ランキング 48,447
みんなの声 総数 4
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  • 心の動きが手にとるように・・・

    「おばけ」のバッタ?
    おばけのようにでかいバッタ?かな

    と、カバーには
    バッタではなく、鳥のなんだろう?
    中表紙には
    バッタの正面の顔と
    2人と思われる手が・・・

    あ・・・文字が多いかな・・・と

    主人公の4年生のわたると
    同じ地区の友達はひとりしかいないという勇一
    その勇一の部屋での2人の様子から始まります
    で、すぐに事件!が起こります
    事件といっても
    わたるがひとりでしちゃう
    いけないこととはわかっていて
    出来心というのでしょうか

    バッタを自慢する勇一が悪い!からーとは
    思うものの
    さらにわたるは、いけないことをしてしまいます

    その心の葛藤が上手く表現されていて
    小学4年生の頃の
    なんともいえない
    自分の感情のコントロールが出来ない様子が
    伝わってきます

    空の青さの中に跳ぶバッタの逆光のために
    黒く写る様・・・
    あ・・・
    中表紙の絵も
    手で翼を現したワシのピンバッジなのかな

    自然の中で
    2人の様子を通して
    いろいろ感じる所があるのではないでしょうか

    夏休みに読んでほしいかも!

    投稿日:2018/07/30

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  • おばけバッタ

    わたるは勇一のお気に入りのピンバッジをだまって自分のポケットに押し込みます。
    なんでそんなことしてしまったのか、自分でも理由はわかりません。
    ただそれが心にずっと引っかかっています。
    謝りたいけど、その勇気が出ない・・・。
    そんなとき、勇一自慢のトノサマバッタが死んだことを知り、
    わたるは自分だけが知る、トノサマバッタの住む秘密の場所に連れて行きます。
    グラグラゆれる男の子の心。
    こういう感覚、懐かしいなぁ。
    感情を表現した部分が多くて、4歳の娘には少し早かったかな。
    小学校中学年くらいで読んでもいいのかも。

    投稿日:2011/09/25

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  • 胸の中の小さく重い石

    虫大好きの娘が選んで借りて来たものの、主人公は小学校4年の男の子、しかもその心の微妙な動きがテーマとあって、多分、核心部分は理解できなかったと思います。

    小さな対抗心から、勇一のピンバッチを盗んで捨ててしまったわたる。勇一に気づかれた様子はないものの、わたるは自分の心の中に、小さい石の重みを感じるのです。そして、何か勇一の役に立ちたくて、自分だけが知っている草原に、トノサマバッタを捕りに行こうと誘います。

    2人の目の前で乱舞するトノサマバッタ。しかし動きの素早いトノサマバッタを2人はあれこれ協力しても捕まえることができません。ふっと休むと、ピンバッチの記憶がよみがえりますが、わたるはどうしても勇一に言い出せず、ただ、心の中で「いつかきっというよ」とつぶやくだけなのです。

    男の子の意地、すなおになれない心理がとってもよく描いてあります。でも、6歳の娘には分からないでしょう。彼女が興味を持ったのは、トノサマバッタの詳細な描写でした。この秋、「トノサマバッタ捕り大会」なる行事に参加し、まだほとんどいない時期に、子どものトノサマバッタを捕まえた娘。でも成虫にはとてもとても歯が立ちません。

    バッタに翻弄される2人の様子を描いた部分では、パパといっしょに「そうなんだよね〜」と納得の様子。さらに最後のほうでやっと出てくる「おばけバッタ」の描写と絵は大喜びでした。1ページの半分はあろうかという顔は、まさに仮面ライダー。ド迫力の絵に、しばし「どこがバッタなの?」と戸惑ったあと、「うわー」と大受けでした。

    まだ主人公の心理は分からなくてもいいかなと納得した母でした。

    投稿日:2006/11/29

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