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14件見つかりました
安野光雅といえば緻密で繊細な絵を描く絵本作家というイメージがあるのですが、文も書いている絵本があるとは知りませんでした。 大きなものが好きな王さま。ないものは作らせてしまいます。小さな虫歯を大きなくぎぬきを作って抜かせる姿は滑稽だなと思いました。 こういう滑稽さって本人は気がつかないんですよね。 大きな植木蜂に大きなチューリップが咲くのを心待ちにしている王さまにも笑ってしまいました。 「はだかの王さま」ではないけれど、権力者って違っていても誰も教えてくれないところが孤独というのかかわいそうな感じもします。 この王さまは偉い人というよりは、子どもっぽいところがあるので、子どもは共感できたみたいです。 私はれんがの1個1個まで描いている安野光雅の絵をじっと見て「この人の絵はすごいなあ」と思いました。
投稿日:2007/11/30
大きなものが好きな王さまは とにかくスケールが大きく、 一つのことをするにしても 周りの家来をたくさん巻き込み、 迷惑をかけながら生活しています。 王さまの周りに「バカなことはやめなさい」 「王さまの仕事は何?」と諫めてくれる 家来がいないのが可哀そうになりました。 でも、歯を抜く場面では思わず笑ってしまいました。 子どもたちは、この淡々としたお話に 大笑いすることはありませんでしたが、 ニヤニヤしながら見ていました。
投稿日:2020/10/01
おおきなもののすきなおうさま。 なんでもかんでもおおきくないと嫌なおうさまなのですが、付き合わされる周囲が迷惑よね(笑)。 困ったおうさまではあるけれど、おおきな植木鉢にチューリップの球根を植えて、待つくだりとかなんだかちょっとかわいさを感じてしまいました。 このなんでもかんでもおおきい生活もちょっとだけなら楽しそうではありますね。
投稿日:2017/04/10
4年生のクラスで読みました。 大きなものが大好きな王様はなんでもとてつもなく大きくなければ気が済みません。 特注のチョコレート、鳥かご、植木鉢など様々なものが巨大なんです。 大型絵本を借りて子どもの前で読んだので その「大きさ」がより強調された感じで 子どもたちは楽しんでくれたと思います。 安野さんの綺麗なイラスト、でも滑稽なおはなしというギャップも たまりませんね。 ラストも可愛くて 子どもたちもクスっと笑っていました。
投稿日:2012/06/07
5歳の娘に読みましたが、お話も難しくなく、丁度良く読めました。 なんでも大きなものが大好きな王様のお話です。 屋根より高い大きなベットに、腰を抜かすほど大きな音のでる大きな時計、食事の時のフォークもナイフも巨大です。 「なんだか人が小さくなっちゃったように見えるね」と、娘。 そう、何でもかんでも大きいので、まるでこびとたちを見ているかのようです。 娘は大きなチョコレートが出てくる場面がお気に入り。 ユーモアがあって、すーっとお話の中に入り込める面白い絵本です。
投稿日:2011/06/18
1926年島根県津和野町で生まれた安野光雄さんは、「旅の絵本」「もりのえほん」などで知られています。 安野光雄さんは、字のない絵本というイメージを持っていたのですが、この絵本は1976年のストーリーのある作品です。 安野さんは、ガスタンクを見て「あんな大きなコーヒーカップがあったらどうだろう」と思ってこの絵本を描いたそうです。 その発想が〇。 文字通り、大きなものが好きな大さまが登場するのですが、その馬鹿らしい行為が笑えます。 それに付き合わされる家来が、実に健気。 ストーリー、ユーモアセンス、絵の印象など、日本の絵本作家という枠を越えた作品だと思います。 特に、精緻に描かれた絵は、目を凝らして見ると、家来の表情に至るまで丁寧に描写されているので、一見の価値あるものです。 最後のオチは、人間は自然の摂理には敵わないというもの。 全体的に良く纏まった作品で、安心して読み聞かせできると思います。
投稿日:2011/04/10
なんでも大きなものが良いと思う王様。 何もかも大きくては不便だろうと思うのですが、それがまた王様の愛嬌のあるところでしょうか。 王様の好みに合わせるためには、回りの者も大変。 掘った池の中で大きな魚を釣り上げるなんて、途方もないこと事です。 困った王国でした。 それでも、王様がいくら望んでも、家来がいくら頑張っても、できないことがありました。 それは、自然。 大きな大きな鉢に咲いたのはごく普通のチューリップ。 お話はそこで終わっているけれど、王様はどう思ったでしょうか。 王様の感想を想像すると楽しいですよ。
投稿日:2011/03/16
「おおきなもののすきなおうさま」。題名を見ただけで、大人にはなんだか教訓めいた結末が待っていることを連想させますが、冒頭から、「やねよりも たかいべっどで おめざめになると、ぷーるのようなせんめんきでかおをあらい…」と、「おおきなもの」の描写が続き、子どもたちは一気にお話の世界に引き込まれます。 挿絵を見ているだけでも、とっても楽しいんです。おうさまのばかばかしいわがままをかなえるため、大真面目な顔でおつかえしているけらいたち。でも、不思議と「おうさまって、なんて人なの!?」と思えないのは、おうさまのすることには徹底して敬語が使われ、まわりのけらいが一生懸命知恵をしぼり、おうさまの願いを聞き入れてあげようとしているからです。きっと、憎めない人柄なのでしょう。でも、小さなこどもの本に否定的な言葉が出てこないのは、ほっと安心できます。 「自然だけはおうさまの思うようにならなかった。」というオチはとてもあっけない終わりかたで、小さな子どもには理解は難しいかもしれませんが…。年齢によって、面白いと感じるところが違うかもしれませんね。
投稿日:2010/05/29
古くからある本で、私も子供の頃に読んだ1冊なので、娘にもと思い図書館で借りました。私が期待した以上に反応がよく、読み終わって娘が”「とても面白かった」と言って以来、毎日自分で読んでいます。文字の量も多すぎず少なすぎず、幼稚園年中/年長さんくらいでひらがなを一通り読めるようになった子が一人で読むには丁度よいボリュームです。
投稿日:2009/07/28
普通のものがとんでもなく大きくなったり小さくなったりするのは 子どもにとってはとても楽しい想像の世界。 「そんな大きなチョコ食べられない」なんてつまらないことは 思わないのでしょうね。 いろいろなものが大きくなって楽しいです。 だけど人間のつくるものは大きくできても 神様のつくったものは 人間には変えられないのですね。 気にいらないと泣く王様はチューリップを見て泣くのでしょうか。 意外とにっこり笑うのでしょうか。
投稿日:2009/01/06
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