ベスコフが亡くなったのは、1953年と今から約60年ほど前なのに、
日本では最近、今まで邦訳されていなかったベスコフ作品が相次いで出版されています。
おかげで今まであまり興味のなかったベスコフ作品の魅力に気づくことができて、私は個人的に嬉しいけど、なぜでしょう?
北欧の国・スウェーデンの冬は、きっととても長くて、雪深い日々が続くんでしょうねぇ?
この絵本に描かれているように、子どもたちは小さい時から
雪遊び(スキーやスケートそり遊びなど)を当たり前にこなしていて、上手なんだろうな。そのあたりはうらやましいです。
ベスコフが描く「冬の王様」は、威厳があってそれでいて気前がよくていかにも王様といった感じがします。
イギリス・アイルランド、ロシア、デンマークなどの昔話をいくつか読みましたが、それらの国々の昔話には、当たり前に妖精たちや魔法使いが登場します。
今気付きましたが、「長靴下のピッピ」「やかまし村」シリーズなどで有名な児童作家のリンドグレーンもスウェーデンの方でしたね。
作風は違いますが、物語の背景は似ているものがあるような気がします。
冬にはもってこいの素敵な作品なので、ぜひ読んでみてください。
特に雪遊びが好きな小さいお子さんにお薦めです。
少々文章が長いので、幼稚園や低学年のお子さんには読んであげてほしいです。1人読みなら、小学校中学年くらいからどうでしょう?