とんでいった ふうせんはなかなかよいと思う みんなの声

とんでいった ふうせんは 作:ジェシー・オリベロス
絵:ダナ・ウルエコッテ
訳:落合 恵子
出版社:絵本塾出版
税込価格:\2,200
発行日:2019年09月24日
ISBN:9784864841528
評価スコア 4.78
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みんなの声 総数 40
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  • おじいちゃんは?

    ぼくが「ぼうや」と言われた時の戸惑いとショックは
    いかばかりのものだったろうと思いを馳せながら
    では、おじいちゃん本人の気持ちはどうだったのだろうと考えます。

    母の風船は、いま、手を離れていくばかりです。
    手にしていたはずの風船のひもが
    知らぬうちになくなっていることに気づき
    娘である私や、孫である息子達より
    当の本人が、その事を嘆いて泣くのです。
    「代わりに覚えておくよ」と言っても不安を和らげることはできず
    無力感でため息が出ます。

    認知症って
    何もかも忘れてわからなくなってしまうんだと思っていましたが
    そうではなくて、わからないことが少しづつ増えてはいくけれど
    変わらずに、わかることはわかっているのです。

    昨日の風船、5分前の風船さえ飛んでいくのに
    5歳の時に母親と死別した悲しみの風船は握り続けたまま
    思い出しては涙をこぼします。

    訳者の落合恵子さんのあとがきには、
    初めて「おかあさん」と呼びかけられたときの衝撃と動揺は…
    の一節がありますが
    私は母の「おかあさん」になれたら
    少しは力になれるだろうかと淡い望みを抱いているのです。

    投稿日:2020/07/25

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  • おじいちゃんたちにいいね。

    小さい子には、悲しいと思います。ただ、わすれちゃうの?というところで、ショックと思います。でも、子供はとても驚く完成を私より沢山もっているので、ことばではない大事なところをうけとるでしょう。

    他の人がこのような題材を持っていることは、知っていた。
    そして、そろそろ自分の題材になってきていることを、実感して、
    途中で休憩しなければならなかった。
    絵本を選んだ理由は、絵がきれいだったこと。ただ、ちょっとすでに寂しさをにじましてたけど。
    絵本をよんでほっこりしようとしいたところに、切実なところをめくりあげられたようだった。
    しかし、最後までよむべきと思ったのは、この題材の新たな見方をしりたかったから。そして、知ることができると、感じて。
    これから、なんどもこの絵本をおもいだすと思う。思い出して、こころを温めて、そんな私になれるように、支えになる答えのような絵本。ありがとう。

    投稿日:2020/07/07

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  • 生きていくなかでどんどん増えていく、思い出という風船。

    ぼくは弟に風船を見せてあげるし、おじいちゃんからは色とりどりの風船を見せてもらう。
    そんな大切な時間がいつまでも続くと思っていたのに……。

    大切な誰かと、同じ風船を持っていることは、かけがえのない宝物だ。
    だけど、年をとって風船を持っていられなくなったおじいちゃんだって、僕の大切なおじいちゃんだということは変わらないのだ。

    とんでいったふうせんは、振り返ればそこにあったんだね。
    もう追いかけなくったっていい。
    何度でも風船の色やかたちを、聞かせてあげるよ。

    あっ、今こうしている時間も、おじいちゃんとぼくの新しい風船だね。

    投稿日:2020/08/04

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  • 不安と寂しさ

    • みいのさん
    • 60代
    • その他の方
    • 東京都

    認知症についての不安は、2つあります。
    身近な人が認知症になる場合と、自分自身が認知症になる場合です。

    身近な人、とくにいつも一緒にいる身内が認知症になったら、このお話のように冷静に優しく接することができるのか、あまり自信がありません。
    頭でわかっていても、なかなか現実を受け入れられないと思います。

    自分自身が認知症になったとして、今までの出来事を次々と忘れてしまう状況は、想像を絶する不安と、寂しさと恐怖ばかりでしょう。
    あらためて健康に感謝し、良い思い出はカラフルな風船に詰め込んで、手を放さないで大事にしておきたい気持ちです。

    投稿日:2020/08/01

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  • 思い出とは…

    大切な思い出が沢山のカラフルな色の風船に表していて、
    キラキラしてる。
    そんな思い出を忘れてしまうと、風船が飛んでいってしまうのは悲しい。
    歳をとると、忘れたくない思い出も忘れてしまう事がある。
    そんな悲しい事ではあるが、周りの身近な人が思い出を覚えていてくれる。
    そうやって思い出話は消える事なく、人々の間に生き続ける事が救いだと思った。

    投稿日:2020/07/26

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