「ユリアのクリスマス」 なかなかよいと思う みんなの声

クリスマスの絵本といえば

小さな子供とサンタクロースがつきものです。

この絵本は子供たちがクリスマスに

各家にまわり劇をみせて

そのあとお礼をもらうお話です。

もちろんサンタクロースは出てきません。

子供達が劇をして歌を歌い

発表会のようなものをして

クリスマスを楽しむ。

このパターンの絵本は

初めて読んだかもしれません。

ハンガリーの小さな村のお話ですが、

実際はどうなんでしょう。

幻想的ですてきなお話でした。

ハンガリーの小さな村での、子どもたちによるクリスマス劇の様子を描いた作品。
淡い銅版画の色彩が、クリスマスの光景を素敵に浮かび上がらせています。
クリスマス・イブ、はずかしがりやのユリアは、お友だちと一緒に、
家々を回り、クリスマス劇をするのです。
この村に伝わる伝統で、ユリアは今年初参加なのです。
天使の衣装を着け、お母さんのクロス（十字架ペンダント）をお守りに、
ユリアは自分の役目である歌を披露します。
少女らしい緊張感、達成感が伝わってきます。
ハンガリーの美大仕込みの絵が、素敵でした。

しんしんと降る雪の静けさが伝わってくる感じの話でした。
日本ではパーティで賑やかなクリスマスですが、この話はハンガリーの
小さな村の子ども達の伝統あるクリスマス・イブの過ごし方が描かれ
ていて、こんな過ごし方も素敵だなと思う話でした。

実は、表紙の絵の女の子が息子の近所に住んでいるクラスメートの
お姉ちゃんにそっくりな顔をしていたので、思わず借りて帰ってきたので
すが、主人公のユリアの、村の家々をクリスマス劇をしながら尋ねま
わっていく、村の子供としての初めてのデビューのドキドキ感が、とても
伝わってきてよかったです。ユリアの成長物語といったところでしょうか。

たくさんクリスマスの本はありますが、私の中ではベスト５に入る本か
もしれません。おすすめです。

今の時期にピッタリだと思ったのでこの絵本を選びました。ハンガリーのクリスマスがどんな物なのかを知る事が出来とても満足できました。将来はハンガリーを訪れようと考えているのですが、ぜひクリスマスの時期に行こうと思いました。恥ずかしがり屋の主人公もクリスマスの奇跡の御蔭で役目を果たす事が出来て良かったです！歌を歌って人の心に明かりをともす主人公の役目はとても素敵でした。クリスマスってやっぱりいいな！と思いました。クリスマスの時期に読みたい絵本です。