日本の昔話の再話ということで、ストーリーの展開は花咲かじいさんによく似ています。
欲深いそばがらじさまと、善良なまめじさまのエピソード。
川辺で魚とりの道具を仕掛けたものの、上流のそばがらじさまのにかかったのは
子犬。
怒って投げ捨てたその子犬は、今度はまめじさまのにかかり、助けられ、
手厚く育てられるのです。
もちろん、その犬のおかげで獲物が取れたり、米が手に入ったりする訳ですが、
そばがらじさまが真似をしても、上手くいかずに散々な目にあうのです。
しかも、ラストは大人の私でも少し絶句の結末です。
方言で書かれていて、音読するだけで、昔話の雰囲気が漂います。
赤羽さんの絵もバッチリですが、この結末は、聞き手を考えてセレクトする方が良いかもしれませんね。
昔話ですから、そんなところも伝えるべきだとは思いますが。