高学年の読み聞かせ候補でしたが、どうがんばっても制限時間の10分以内におさまりきらなかったので、家で息子に読んでみました。
南のねこの国を治めているレオ王は富と権力を持っていましたが、読み書きができませんでした。
そして、自分は持っていないが、北のオットー王が”ふしぎな宝物”を持っている事を悔しく思っていました。
レオ王とお妃に、翼の生えた王子が産まれました。
国中は喜びに沸きますが、ある日、王子が翼をひろげているとそよ風にのって舞い上がってしまいました。
飛び方も降り方も知らない王子が木にぶつかって落ちた時、助けてくれたのは北のオットー王。
その宮殿は古めかしく、レオ王のように富があるようには見えませんでした。
けれども、レオ王がうらやむ“宝”がそこにあったのです。
オットー王からその”宝”を受け継いで、南のレオ王の元に飛んで帰ることができた王子。
さて、宝とは???読んでみてのお楽しみです。
「知性は宝」だという事を、分かりやすくあらわしてある物語だと思います。