日本の昔話はよく知っていますが、たまにはなじみのない外国の昔話も読んでみたいと思い、手に取ってみました。
アイルランドの昔話だそうです。
ジェイミー・オルークは、アイルランド一のなまけ者。
ジャガイモを育てるのもさぼってばかりで、おかみさんのアイリーンが代わりに畑を耕す始末。
でもアイリーンが寝込んでしまい、夜中に教会の神父さんの所へ相談に出かけます。
その途中、レプラコーンを見つけたジェイミーは…?
このお話の中に出てくるレプラコーンというのは、アイルランドで昔から言い伝えられている妖精です。
小人の靴屋に出てくる妖精というのも、このレプラコーンなんだとか。
妖精からもらった魔法の種で、ジェイミーはおばけいもを手に入れ、村中を大騒動に巻き込んでいきます。
日本の昔話には、『こんなことをしてはいけない』とか『こういうことをすると、こうなるよ』と、どこか教訓めいた教えが込められているものが多いように思います。
なまけ者のジェイミーが働かずにすむ権利を得るというラストを読んで、昔話でも国が変わればえらく趣が違うんだなぁとなんだかおかしくなりました。
やっぱりこのお話の中で一番得をしているのは、レプラコーン本人かもしれませんね(笑)