保育園の4歳児のクラスで読みました。大人には分かりづらいお話みたいです。
おはなし会のために選んだ本はいつもまず家で夫にきいてもらっています。この本は夫には「?」でした。
30分という枠のなかで手遊びが盛り上がればこれははぶいてもいいかと思っていたのですが、「あとふたつある!」ととてもおはなしを楽しみにしている子どもたちを前にはぶくなどできませんでした。
子どもたちはこの絵本にくぎ付けでした。それぞれ思いついたことなどを口々に言っていた子どもたちが集中してきいてくれました。
「ネコがいる。」まえに出てきて窓をさわって「なにかいる!」ドラゴンのおかあさんが出てくると「大きい!」と言い、そのおかあさんが「うるさいね」というとドキッとして口を結ぶ。(ドラゴンは彼らにとっては恐竜でした。)
読み手である私の後ろにずっと座っていた子どもがこの話のときだけ、自分でいすをもって絵本を見えるところに移動してきたのでした。
子どもたちは怖い話が好きなのはなんとなく分かっているつもりだったけれど、本当に好きなんですね。
絵の大きさのわりに文字数が少ない本なので「短い!」とブーイングがでるかと思ったけれど、起承転結の結がしっかり安心できるもののせいか、ブーイングはなかったのでした。