トルストイの「3びきのくま」しか読んだことがなかったので、
こちらの絵本も読んでみることにしました。
「3びきのくま」といえばロシア民話だとばかり思っていたのですが、
こちらの絵本はイギリス民話のようです。
ストーリーはほぼ一緒なのですが、微妙にニュアンスの違っている
ところがありましたので、その違いを楽しみながら読みました。
まず、絵がとてもかわいらしいので、クマの表情も軟らかい印象で、
クマが怒っているシーンもそんなに怖く感じられませんでした。
全体的に、淡々と話が展開していく感じです。
クライマックスのクマと女の子が遭遇するシーンでは、ビックリした
女の子が、慌てて窓から飛び出して逃げるかと思いきや、階段を駆け
下りて、上品に逃げていきます。
なるほど、そういえばこの絵本ではベッドは2階にありました。
2階の窓から女の子が飛び降りるのは危険ですものね(笑)
女の子を追いかけたクマでしたが、女の子が金髪だったので、キラキラ
光ってまぶしくて捕まえらませんでしたという展開には、ついつい
ツッコミを入れたくなりましたが、絵のイメージからいくとそれもありかな?
イギリスのテイストがいっぱい詰まった「3びきのくま」、楽しませてもらいました。
優しいイラストだったので、ドキドキ感が半減してしまったのが少し残念でした。