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ドイツで愛読されている、マザーグースのような約100年前の道徳絵本。 邦訳では、飯野和好さんの絵で、『もじゃもじゃペーター』として読んでいましたが、 こちらは、ホフマン自らの挿絵を採用し、初版の味わいが感じられました。 ぼうぼうあたまに長い爪の表紙の絵が印象的ですが、 要は、大人の注意を聞かなくて、とんでもない結果になる子どもたちを描いてあります。 マッチ遊びで燃えてしまった女の子、指しゃぶりの男の子はゆびをちょんぎられたり。 医者として子どもたちに接するうえで、啓発活動の一環として書かれたお話。 衛生、安全などが、子どもたちに伝わるような気がします。 約100年前の翻訳ということで、難解な文章ですが、 小学生くらいから、感じ取ってくれると思います。
投稿日:2020/03/27
過激なしつけの本があるらしいと聞き、読んでみた本です。 独特なタッチの絵が印象的な絵本です。 初めて見たら子供も大人もびっくりするようなインパクトのある短編が 全部で10話収録されているのですが、内容的には、 現代にも十分通用するしつけ絵本になっています。 「こんなことをすると、こうなっちゃうよ!」ということが 絵を見ることで一目瞭然です。大人にとってはちょっと笑ってしまうぐらい 大げさで最悪な結末だったりするところもありますが、子供にとっては 今まで見たことのない、衝撃的な1冊だと思います。 息子にもこの絵本を読み聞かせてみましたが、「うわ!」「こんなになっちゃった!」 などと、すごく反応がよかったです。 ただ、文面が詩になっていて、読みにくかったのが気になりました。 個人的には、同じ内容で翻訳者が違う「もじゃもじゃペーター」という タイトルの絵本の方が読みやすいように感じました。
投稿日:2007/11/12
日本との国民性/文化性があるが、いけないことははっきりいけない。と言い切っているのがいい。とかく今はベールに包まれたような言い方です。こどものココロを尊重するといった心理的な面をたいせつにしての表現かもしれないけど、やはり、明確に言えないというのは、日本の文化なのかなと思わせます。 この本をどんなふうに話をしようかと思いましたが、「ドイツではね、、、、、」と始めて見た。結構リアルなので、おどろいていた息子でしたが、いけないことはいけない。ということがわかったと思う。 数種のいけないことを短編的にまとめており、最後にあとがきのなかにこの本が受け継がれている本の代表作とかかれていたとき、すこし、びっくりした。 ゆびしゃぶりをしている子供は、その両方の親指を切り取られてしまう絵などは、とにかく子供と二人で驚いた。 ちいさいこどものおかしなはなしとおかしなえというのが、サブタイトルではあるが、一度読んでみるのもいいと思う。これまでの育児に対する考え方など振り返れた。 本として考えれば、結構楽しめる。
投稿日:2007/06/23
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