落語絵本というのも、作品にするのは結構難しいのかもしれません。
このシリーズ初期の作品は年齢に関係なく楽しめる有名どころの落語をモチーフにしたものが多かったのですが、
ここに来て少し読み手に線を引いているような気がしました。
もちろん、「落語絵本」のファン方、川端さんの絵本が好きな方は、それだけでもう満足できると思いますが、
「たがや」あたりから、低学年以下の子どもでは、
その面白みが今一つ理解できなくなっているような気がします。
(私1人の気のせいでしょうか?)
少なくとも、我が家は上の中学生は面白がって読みましたが、時代劇なんてめったに見ないし、江戸時代のことまるで知らない下の子は、興味なしという顔をしていました。
ただ、これは噺自体が大変面白いので、
この絵本を読んで、逆にこの時代や落語などに興味を持ってくれるお子さんが出てくるといいなぁ、とも思います。
「大岡裁き」といえば、どっちが本当の母か娘を引っ張り合いっこしてと、いうのが有名なので、初めこの絵本の題名を見たとき、その話かな〜。
でも、それにしては表紙絵は男の人ばっかりだな〜って、思ってました。オチもしっかり決まって、大人だったら、文句なく面白い絵本なのですが。