たまたま高学年に向く絵本のリストの中で、せなあいこさん訳の本を二冊読むことになりました。
『マイケルはとんでもない』と『ヘンリーのごじまんは…』です。
『ヘンリー…』の方は自分を普通だと思っている男の子の話で、『マイケル…』の方は周りから変っていると思われている男の子の話です。
タイプが違うお話なのですが、共に個性とは?ということを考えさせられます。
日本においてマイケルのような子は、とても扱いにくい子だと思われるでしょうね。
この作品の中でさえ、マイケルの個性は周りから遠巻きに見るしかないような感じにとらえられています。
終わり方が「あれ?」と思うような感じがしました。
どうとらえるかは読者にゆだねられているような感じでした。
天才と言われる子どもたちはこんな風なのかな?
でも、周りの働きかけも少しはほしいような。マイケルがどうしても孤独な少年に見えてしまいました。