「もうふちゃん」 なかなかよいと思う みんなの声

チイちゃんが大事にしていたもうふちゃんのお話です。

もうふちゃんを洗濯して干していたのに、風で飛ばされてしまい、もうふちゃんはチイちゃんの元へ帰ろうと身を削りながら頑張る健気な姿が可愛らしく描かれていました。

子どもにとって寝る時にはなくてはならない大事な毛布があると思います。たとえ小さくなって毛布として使えなくても、お母さんのアイデア一つでまた寝る時には欠かせない大事な物に生まれ変わるというところも良いなぁと思いました。

表紙をみて、かわいい！と思いましたが、かわいいだけの毛布ちゃん、ではありませんでした。飛ばされてしまっても、使命感をもってちゃんと自分の力で、優しさを分けながらもとのおうちに戻ってこられたのがすごいなとかんじました。最後、小さくなった毛布を一晩でぬいぐるみに返信させたお母さんすごすぎ！と感心しました。

読み終えて、隅で聞いていた夫が一番共感したみたいです笑。
私も娘たちも、これがないと寝られないっていうほど愛着があるものはないんですが、夫は子供の頃から、チイちゃんと同じく毛布が大好きなんですよね。
この物語では、そんなもうふちゃんが、風に飛ばされてしまうから大変！
でも、大冒険をして、少し姿は変わってしまったけれど、ちゃんとチイちゃんのもとへ帰ってきたもうふちゃん。
飛ばされることがないように、ずっと一緒にいられるように、もうふちゃんを変身させてくれたお母さん、優しいですね。

女の子が大切にしているもうふちゃんが、風で飛んで行ってしまって…。
あたたかく心地よいもうふちゃんを欲しがる森の動物たちに、少しずつちぎってあげていくから、家についたころには小さくなってしまって…
寝るときに大切なぬいぐるみであったり、毛布であったり、ママの指であったり、大好きなものへの自分のこだわりを重ねて、絵本の世界を楽しめると思います。