「にじ」 なかなかよいと思う みんなの声

仲良しだったオオカミたちとくまたちが消えた虹をめぐって戦争になりかけるというストーリーです。
最後はハッピーエンドなので、娘もほっと胸をなでおろしていました。
娘には、ハッピーエンドになる過程も心に留めておいてほしいなと思います。
絵もとても素敵です。
小さい子から大人まで、幅広い年代に受ける絵本です。

仲の良かったオオカミの国とクマの国が
両国にまたがって出現し消えた【虹】のありかをめぐって
王様や将軍が戦争をはじめようとします。
それぞれの国の国民は話し合いをし、
戦争を回避する道をさぐります。
人間の世界はこんなに単純にはいかないけれど、
戦争を回避したこの国のように
なにかいい方法を見つけられるといいな・・と思います。

　クマたちとオオカミたちは森の中で仲良く暮らしていました。ところが、ある日のこと美しい虹が空にかかり、その日から平和な暮らしは一変しました。クマたちもオオカミたちも、今までこんなに美しいものを見たことがなかったので、虹が消えてしまった後、お互い相手が虹を盗み隠してしまったのだと疑います。その疑心は戦争にまで発展しました。
　ヨセフ・ウィルコンのパステル画が美しい絵本です。作者らが戦争体験国出身だからこそ描ける作品でもあるかもしれません。息子はピンときていないようでしたが、絵が素晴らしいので４つ星に。わたしは最後に登場する、虹の花畑のイメージが好きです。