「ふうちゃんのおたんじょうび」 なかなかよいと思う みんなの声

松谷みよ子さん（作）×にしまきかやこさん（絵）の可愛らしいお誕生日のお話でした。
ぶうちゃんは「こぶたの子」なので、そこかしこにブタらしさがでていいます。
そのぶうちゃんのやることなすことが物語を面白おかしく膨らませてくれている気がしました。

行水が好きなぶうちゃん、キャベツが好きなぶうちゃん、そしてどろんこが大好きなぶうちゃん。
泥だらけのケーキ（「ふうちゃん」への気持ちはしっかりこもっています）をふうちゃんが見たとき、これは泣いちゃうのかな？と心配しましたが、ふうちゃんはとっても喜んでいたので、ちょっと面喰いました。
うちの子なら、大事なお誕生日に約束の時間にも来てくれないで、泥だらけの格好で、どろんこのケーキなんか出されたら、間違いなく泣いてましたね。
でも、ふうちゃんは「こぶたのぶうちゃん」のだけあって、動じないどころか、自分も一ちょらの服を着ていたのに、一緒にどろんこになっちゃうところがすごいなと、思いました。

泥んこ遊びが好きな幼稚園くらいのお年頃の子どもたちなら、共感できるところはたくさんあると思います。
にしまきさんの優しいタッチの世界が、ホンワカふんわり優しい気持ちにさせてくれる絵本でした。

ふうちゃんのおたんじょうびを読んで、誕生日の意味がわかった息子。’たんじょうびは楽しいね’’プレゼントなにかな？’そんなことを考えながら読ませてます。絵本に合わせてお誕生日の歌も教えたら、ケ-キのペ-ジにくると歌を歌うようにまでなりました。’おたんじょうびってみんなで、おめでとうってお祝いするするんだね！’身近な話題で子供にも分かりやすい絵本だと思います。

「６月１日はふうちゃんのおたんじょうびですから、３じのおちゃのじかんにおいでください」
こんなおてがみをもらったこぶたは大よろこび！おたんじょう日の日は、はやおきしてふうちゃんにあげるあはなをつみに行ったはずが、どろんこケーキになってしまって…
私が子供の頃読んだ本で、図書館でみつけて、なつかしくなって借りました。以来、子供達もファンで何回も読んでいます。「おたんじょうび」「どろんこ遊び」「ケーキ」といった子供の好きなものがいっぱいなのがいいのでしょうね。