このフェリシモ版のおはなしのたからばこの昔話やグリム童話は、再話した人が脚色しているので、あれ? こんな話だっけ?ということが多いような気がします。特に、この話は最初と最後が現代になっていて、
「くわずにょうぼう、っていうのはね、『たべないおくさん』といういういみです。
といっても『ダイエットちゅう』のおかあさんのことではありませんよ。」
で始まる文と絵がとてもインパクトあって、本編のオチもすごいですが、話が終わった後の現代に戻ったページのオチも最高で、吹き出してしまい、二度楽しめました。表紙の絵からは、想像もつかないプロットに、センスの良さが感じられました。この面白さが分かるのは、小学生以上かな〜。
個人的には、最後のページのネコがページをまたがって描かれているのがとてもお気に入りです。