ある町の消防署に、初のはしご車が来ました。なかなか出動の機会がなかった
のですが、仲間のポンプ車や小型消防車の火事場の話を聞くと、段々とデビュー
するのが怖くなり、初めての出動の時も2回目の出動の時も動けなくなってし
まいました。ある日、大きな病院が火事になり、はしご車にも出動命令が出ます。
はしご車は... という話です。
結構、面白い話でした。途中で、はしご車のはしごの長さを強調する為に本を縦に
して読むのですが、その仕掛けがよかったです。
また、たねあかしをすると、はしご車はとうとう頑張って、病院の屋上で絵を
描いていた男の子を救うのですが、その男の子が救急車の中でお母さんとした会話で
「あしがなおったら、はしごしゃのえをもって、あそびにいく」と言ったそうなの
ですが、読み終わって、本を閉じた時に息子が言いました。
「あ! これがその絵なわけね」と。
そうなんです! 私は気付かなかったんですが、裏表紙に、その男の子が描いたと
思われるかなりレベルの高い絵がありました! そんな仕掛けも素敵でした。
乗り物絵本ですが、なかなかよい絵本でした。是非、読んでみてください。
とてもお薦めです。