「かぜのこもりうた」 なかなかよいと思う みんなの声

迷子になった象に子守唄がきこえてきます。
風のこもりうたです。
短い言葉の中に子どもを愛する気持ち
母親を愛する気持ちがこもっている
そんな、こもりうたの素晴らしさが伝わってくるお話でした。
本を読むというより、かたりかける、ように読むといいかなとおもいます。
動物の力強い絵は阿部さんらしいなと思いました。

詩のように短い文章で、読みやすかったです。
短いながらも、迷子になった子供のゾウの、不安な気持ちがよく伝わってきました。
お母さんゾウを見つけたときの、「まっしぐらに　とっとこ」という文章は、安心してホッとしました。

まいごのぞうのぼうやを助けてくれたのは風でした。
自然は厳しさもありますが、自然は生き物にとって優しい存在でもあります。
風がなぐさめ、そして助けてくれる素敵な詩です。
絵がこの詩の雰囲気に合っていないように思えます。

おかあさんの姿がちょっとでも見えなくなると、大声で泣いていた子供が、少しずつ自立していきます。あちらこちら歩きまわって、目離しができなくなります。
ぞうのぼうやは、そんな年頃なんでしょうね。「しらんかおで　とっとこ」行ってしまうぼうやの気持ちがよくわかります。大きな耳で聞いた、かぜのこもりうたはどんなうただったのかな。
おかあさんのところへ、鼻をあげながら「まっしぐらに　とっとこ」かけてゆく、ぼうやの後ろ姿がいいです。

サバンナの雄大な景色と動物たちの絵が楽しいです。リズム感のいい文章は声に出して読むと、気持がいいです

お話は単純明快。
でも子供には少しわかりにくいシュチュエーションかも？

夜のシーンが暗い色で描かれていて　２歳の娘にも「こわい」と伝わったようです。
迷子になったことのある子には　かなりいい教訓かも。

イラストの色彩が綺麗で　全体的にシュールな感じが　大人から見ておしゃれに感じました。　

遊びに夢中になり、気が付くと一人ぼっち。小象が、母象とはぐれてしまいます。かあさんを探すけど会うことができません。かぜが運んでくれた母さんの匂いで無事に会うことができました。ストーリーも簡潔でわかりやすく読みやすいと思います。絵がとても印象的で、あしたになればきっとね・・・というページの真っ赤な大地の絵が忘れられません。