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アイヌの昔話の語り部≪四宅ヤエ≫さんのお話を藤村久和さんが文章にして、手島圭三郎さんが描いてくれた「アイヌの神話絵本:神々の物語」シリーズの1冊です。 “神”といってもアイヌの人々にとっての紙は、人間の姿をしてるものはなく、そこに住む自然界の生き物であることが多いようです。 しかも、底知れぬ神々しい力はありますが、決して人々の平和のためなどという博愛精神は持たず、 しいて言うと自然界の秩序を守るための存在といった感じでした。 この「カムイチプカ」に登場する神さま=シマフクロウを、手島さんは荘厳に美しく描いてくださっていました。
投稿日:2011/09/22
小学2年の国語の教科書で、表紙が紹介されていたので、手に取ってみました。 アイヌに伝わる、シマフクロウの神のお話です。 シャチの一群とのやり取りは、互いを敬いあうならば繁栄をもたらすが、嘲笑うならば、山をも崩す怒りを買う・・・という、自然と共に生きてきた者が感じた、自然の脅威を表しているように思います。 重厚な内容ですが、挿絵も美しく、読みやすいのではないかと思いました。
投稿日:2019/07/21
カムイチカプとは、アイヌ語で、シマフクロウのことだそうです。 神としてあがめられているシマフクロウが語る アイヌの神々の物語。 同じように神としてあがめられているシャチが 種の違うシマフクロウを尊敬しているような描写が とても美しいです。 手島圭三郎さんの版画のタッチが 力強く凛とした印象の物語にぴったりです。 トロリンボー(アイヌ語)など、アイヌ語がちりばめられていて とても興味深く 活字でなく、音として聞きたいと思いました。
投稿日:2017/06/18
シマフクロウの神様と若いシャチの群れのお話です。 こちらのシリーズ絵本は,手島圭三郎さんの木版画のイラストがとても魅力的な絵本です。 そしてメッセージ性もあり,現代を生きる人間にも参考になるシリーズでもありますね!
投稿日:2015/10/27
アイヌの物語です。 豊かで厳しい自然に生きていた人々は、シマフクロウを「神の鳥」と考えていたのですね。 神を敬わず、年長者の言葉にも耳をかさなかった結果は、恐ろしかったです。 まさに、神の力を思い知った瞬間と言えることでしょう。
投稿日:2014/05/13
現実離れした物語ですが、妙に説得力があります。 とても迫力のあるこの絵が 物語にリアリティを与えているようにも感じます。 神を愚弄したシャチたちの運命・・・。 ヒヤヒヤしながら読みましたが、 想像以上にひどい最後でした。 神を敬う気持ちを、忘れてはなりませんね。
投稿日:2014/02/02
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