「べそっかきフンガくん」 なかなかよいと思う みんなの声

うちの子供たちの小さかった頃の様子と重なり、懐かしい気持ちで読みました。
大きいダンボールに飽きずにいつまでも入っていてそのまま寝てしまったり、迷子になった後「お母さんがいなくなった！」と私が怒られたりしたことが思い出されます。
昔の玩具や身の回りの品々が見返しに描かれていて、見覚えがあったりしてうれしくなりました。

フンガくんのシリーズ。
今回もフンガくんが実にこどもらしくてよかったです。
自分がべそをかきながらお母さんをさがしていたのに、再開して安心した後でお母さんに「まいごになっちゃだめだよ」と言ったり。他にもフンガくんが本当は怖いのに強がるところとかかわいいなーって思いました。

フンガくんに限らず、子供って本当によく泣きますよね・・・
悲しかったり、怖かったり、涙が出る理由は、その時によって違います。
クリスマス会のお話があるのですが、コタツでパーティーだったので、すごく庶民的ですね。
身近に感じます。

　わがままで、泣き虫のフンガくん。でも、とっても子どもらしい子どもです。子どもって、こういうものなんだよね、このくらい素直なほうがいいよねと、読んでいる親のほうもそう思えてきます。

　お母さんの接し方も、すてきですね。大らかで、機転が利いて・・・。
娘には、１話１話が短すぎて、ちょっと物足りなかったようですが、親は親の立場で、子どもは子どもの立場で楽しめる１冊だと思います。

わがままなフンガくんは、上手くいかないとすぐに泣きだします。
歯医者さんは怖いから嫌だと泣き出すフンガくん。
迷子になって泣き出すフンガくん。
停電が怖くて泣きだすフンガくん。

まさに子供の代表みたいなフンガくんに、苦笑しつつも微笑ましく思うお母さんも多い事でしょう。
我が家にもフンガくんが３人いるので、このシリーズを読む度に「＊＊みたいだね〜」「一緒だねぇ〜」と笑います。

シリーズの他作品と同様、短いお話が５編なので、どこから読んでもいつ読んでもサッと読んであげられると思います。

シリーズで３冊まとめて借りてきたのですが、題名を見て
なんだか娘と似ているかも！と共感を覚えました。
ピンクで縁取りされたラインのシンプルないでたちのフンガ君ですが、とっても個性のあるキャラを感じさせてくれます。
すぐに泣いたり怒ったりする当たり、娘自身も自分と照らし合わせたのか、短いお話がたくさん聞けるのがよいのか娘のお気に入りとなったようです。
短編５話なので、アニメを覗いているかのような楽な気持ちで楽しめます。
５話とも話しの起承転結が同じに思いました。

５歳の二男が借りた本で、私は寝る前の読み聞かせで初めて読んだら、４．５歳児が読むのに丁度良い話だと思いました。お友達ととりっこをしたり、フンガくんがすねてみたり、二男には普段の生活で見聞きしたことばかり。
ちなみに読み聞かせ二回目の時には小2の長男はつまらなそうにしていました・・・。ま、そうでしょうね（笑）

娘が大好きフンガくん。
台風の巻は娘にそ〜〜〜っくり。当の娘はお母さんに甘えるフンガくんに快感を覚えるらしく、くすくすと甘えた笑いをかみしめて聞いていました。
わがまま言ってお母さんに甘えて、フンガくんと一体化して気持ちよくなっているようです。
子供が心から楽しめる絵本じゃないかな。

５つの短いお話が入っていて全てタイトルずばりの
べそっかきなフンガくんのエピソードです。
中でも娘が一番すきなのは｢ぼんおどりのまき｣
これは以前幼児雑誌の付録のビデオに入っていたお話で
そらで言えるほど何度も見ていました。
特に｢ぼくぼんおどりなんかしない。きんぎょがいいの！｣とごねるところの抑揚と言ったら娘には敵いません・笑
子ども心の代弁者・フンガくん。
娘はきっとフンガくんを通して自分を映しているんでしょうね

前に、別のフンガくんを読んだことがあったのですが、ちょっとチェックしない間に、いろいろシリーズが出ていたんですねぇ。
今回のフンガくんは、泣きべそをかく内容ばかりです。（題名通りだけど）
段ボールの巻では、お母さんがくれた段ボールで、船に乗っているごっこをしていて、友達に壊されて泣き。
虫歯の巻では、ご想像通り、虫歯になって歯医者に行ったものの、治療が怖くて泣いてしまいます。
盆踊りの巻では、迷子になって泣き、台風の巻では突風による停電で泣き、クリスマスの巻では、ケーキの飾りの欲しいところがもらえないといじける。
フンガくんにとっては、あまりいいとこなしなのですが、読んでいると、子供達は自分を投射しやすいんじゃないでしょうか？
我が家の子供達も、楽しんで聞いてくれました。