息子は、保育園から帰ると猛ダッシュでお気に入りの白いふとんにくるまり、安堵の顔でふとんの匂いを吸い込みます。寝るときも白いふとんの端っこの縮れた毛玉を人差し指で一つ一つ触れながら眠りに落ちます。3歳の息子にとって、赤ちゃんから使っている白い毛玉のガーゼのふとんは何よりも大切なものらしいです。それは、息子の前では、大好きな海にもなるし、アイスクリームにもなります。
最近、少し絵本を読まなくなってきた息子を刺激してくれたのが、この絵本。大人が読んでもとても楽しく、絵本からはみ出しそうなダイナミックな絵は、子供の心をわしづかみにしたみたいです。もしあのふとんが海だったら、パンだったら、、、息子は目をギンギンにして、言葉を聞き漏らすまいと耳を傾けていました。
絵本の中の海が暗くて真っ黒になって、少し怖いかんじも気になったようです。ぞうさんやワニさん、ねこちゃんの家族など知ってる動物が意外な形で登場するのも面白くて、あっ!ワニさん!あっねこの赤ちゃん!といちいち声に出して指さしてました。特にぞうさんとおふとんをシェアする場面が印象的だったよう。大人のわたしは、絵本を読みながらねこのふとんやパンのふとんを妄想して幸せな気持ちになりました。
この絵本は、子どもと何回も読みたいです。