菜の子先生の小学生時代?!
菜の子先生シリーズは大好きでした。このシリーズでは小さい菜の子ちゃんが活躍します。
でも、ある時フッとやってきて、その学校や地域の「不思議」を解決するとフッと消えていってしまう。そういうところは小さいころから変わっていないようです。
このお話の舞台は奈良県天川村のあたりの伝説をもとにしているそうです。
物語の途中で、トキ子と菜の子ちゃんを襲った淵の主とのやり取り、
「おいていけ」「おいていけ」のところはドキドキしました。
「ふり向いちゃ、だめだよ」「ふり返らなければ、へいき」とか言われると、かえって振り向きたくなるし、怖さもドキドキも最高潮に高まってきます。
さすが、富安先生!
陰の立役者、天狗さんたちもすごくいい味でした。
さて、菜乃子やんとトキ子が助け出そうとした竜の子がどうなったかは読んでもらうとして、やっぱり菜の子ちゃんの挿し絵はYUJIさんですね。
トレードマークのまんまるメガネと肩にかかった髪の毛がくるんと外側にカールしてる菜の子ちゃん、サイコーに可愛いです。
このシリーズの「不思議」な楽しさをもっと味わいたいという人は、ぜひ同福音館書店の創作童話「菜の子先生」シリーズも読んでください。