文字のない絵本。コマ割りで描かれています。
子どもが抜けた歯を、枕の下に入れて寝ると、妖精が来てコインと交換してくれるという欧米の言い伝えを絵本にしたものです。単に、「歯とコインの交換」という話にとどまらず、妖精がその歯をどうしたか、ということが描かれているのが面白いです。
娘は五才頃、この絵本が大好きでした。リアルに描かれた妖精と地下の世界、木の幹にあるステキな妖精のおうち。柔らかい子どもの頭と心は、そういうものをすっと受け入れたようです。ちょうど、乳歯が抜ける時期でもあり、自分も抜けた歯を枕の下に入れていました。すると、あら不思議!翌朝には、その歯がなくなって、代わりに十円玉が・・
娘が興奮気味に保育園の先生に報告したら、先生はイギリスの言い伝えやこの本をご存知なかったらしく、上手く伝わらなかったみたいで、、ちょっぴり残念そうでしたが・・・。
それと、なぜか妖精さんが来なくて、朝になっても歯が残ったままのことも一度ありましたっけ。妖精さん、寝てしまってたのね・・(笑)。
不思議な目に見えない世界も、我がものとして、自由に行き来が出来るってまさに子ども時代の特権でした。トゥースフェアリーの存在を、親子で楽しんだ日々の思い出は今となれば宝物。
親子共々に、思い出深い絵本です。