ある丘の上に大きいサンタと小さいサンタが住んでいました。
二人は隣同士ですが、家と家の間に柵があったので、言葉を交わしたことは一度もありません。
そんなあるクリスマスの夜、小さいサンタがプレゼントを配り終えて帰宅すると、扉に大きな手紙が挟まれていました。
それはゾウのパオくんからの手紙で、パオくんが乗れるような車のおもちゃが欲しいと書いてありました。
大きな車なんて運べません。
小さいサンタは、困ってしまいました。
ところで、大きいサンタも困っていました。
プレゼントを配り終えて帰宅すると、ネズミのチュータからの小さな手紙が扉に挟まれていて、それには、手編みの帽子が欲しいと書かれていたのです。
小さな帽子なんて、編めません。
大きいサンタは、困ってしまいました。
仲良くなるって、こういうこと!!
それを二人のサンタを通して教えてくれる、優しい絵本です。