「なかないで なかないで」 自信を持っておすすめしたい みんなの声

読んだ後ほっとあたたかく穏やかな気持ちになれる絵本で、幼い女の子とちょうちょとのふれあい。何だか、私も、ずっとずっと昔こんなことあったかもとも思いました。幼いころは自然と自分は一体で虫も草もお友達。いつから自然のもの達と離れてしまうのでしょうか。この永遠とも思える幼い子供の瞬間をあまんさんの穏やかな文と黒井さんのあたたかな絵で包みこみ幸せな気持ちになりました。子供達にはこの様な経験をしてもらいたいなと思いました。

春らしい風景が魅力的な春に読みたい絵本に思いました。
ちょうちょを追いかける主人公の女の子。
子供らしくて愛らしいですね。
ちょうちょを追いかける楽しい気持ち，迷子になってしまい悲しく不安な気持ち，読み手の子供達も共感できる部分の多いお話に思いました。
あまんきみこさん作に黒井健さん絵，豪華な絵本ですね！

えっちゃんがミュウと夢中でちょうちょを追いかけて、やっと捕らまえたのですが、ちょうちょを心配する仲間の気持ちを思って逃がしてあげました。
えっちゃんが、帰り道がわからなくなると沢山のちょうちょでえっちゃんにお礼したのが、とても感動しました。

子供の不安になった心をそっと包み込んでくれるような文章が、あまんきみこ先生ならではですね。黒井先生のほわっとした絵もまたいい。個人的にちょうちょが苦手なのでおっかなびっくりしながら読みましたが、何とか最後まで読めました。

えっちゃんと子猫のミュウが、野原で遊んでいると、
ちょうちょが飛んできました。
ひらひら　ひらひら
夢中で追いかけます。
えっちゃんがちょうちょを捕まえた時、
別のちょうちょがやってきました。
「ともだちかな。」
えっちゃんは、そっと放してあげました。
ところが、気が付くと、知らない場所。
迷子になってしまいました。
えっちゃんの目から涙が・・・
すると、「なかないで」と優しい声。
いったい誰？

子どもって、夢中になると周りが見えなくなりますよね。
だから、こういう光景ってよくわかります。
えっちゃんが迷子になったときは、胸が痛くなりました。
私も、一緒に泣きだしそうになりました。

助けてくれたのは、ちょうちょでした。
たくさんのちょうちょ。
とっても優しい気持ちになりました。

優しさであふれた春らしいお話です。