御殿場線ものがたり自信を持っておすすめしたい みんなの声

御殿場線ものがたり 文:宮脇 俊三
絵:黒岩 保美
出版社:復刊ドットコム
税込価格:\2,200
発行日:2015年12月11日
ISBN:9784835452890
評価スコア 4.33
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  • 栄枯盛衰

    • みいのさん
    • 60代
    • その他の方
    • 東京都

    以前に御殿場線に乗ったことがありますが、複線時代の痕跡には全然気付きませんでした。
    富士山がすぐそばにあり、とても大きかったことが思い出です。

    急勾配をのぼるために、山北駅で貨物列車をふたつにわけたことや、御殿場駅を通過する特急、急行は走りながら補機の連結機を切り離したことなど、興味津々のエピソードでした。
    難所を克服して明治から大正の東西の物流を支えた鉄道の物語は、絵本であってもかなり読みごたえがありました。

    投稿日:2019/11/01

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  • 鉄道オタクの息子が4歳のときに図書館で借りました。
    4歳児には難しい本です。でも、鉄道好きなら大丈夫です。
    興味をもって繰り返し読むよう頼まれました。
    鉄道好きでなければ、小学生以上が適当かと思います。
    今まで図書館にしかなかった本ですが、手元に置きたいと思っていた本です。
    復刊されたんですね!うれしいです!
    次必ず購入します!

    この本は、東海道線の歴史です。
    そもそも東海道線は、箱根の山を越える御殿場線周りで、東京、大阪間を結んでいました。
    でも、昭和9年に丹那トンネルが開通し、現在の東海道線のルートになりました。
    今は寂しくなってしまった御殿場線の国府津駅は、当時200人もの鉄道員がいて、それはそれは活気のある駅だったそうです。
    まだ鉄道が電化される前の、蒸気機関車だった時代です。
    東京や横浜あたりが電化され、電車が走り初めても、東海道線は蒸気機関車が走っていました。その理由もこの本でわかります。

    また、蒸気機関車時代の様々な職業が詳しくわかります。
    トンネルの風に対応するために、トンネルの出口に幕を張っていて、電車が通るたびに幕をあげる人がいたそうですが、
    息子はしばらく、将来はトンネルの幕をあげる人になりたいと言っていました。
    急こう配の箱根の山を越えるための工夫も様々。
    昔の鉄道員たちの努力がしのばれます。
    大人も勉強になりました。

    東海道線は日本の大動脈です。
    東海道線の歴史には日本の歴史です。
    太平洋戦争なども息子に説明しながら、丁寧に丁寧に読みました。
    鉄道好きの息子は、この本を読んだことで、東海道線の歴史だけでなく、蒸気機関車の歴史や鉄道員たちの仕事、そして、日本の近・現代史を大まかに理解したと思います。

    投稿日:2016/02/14

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