ドラえもんのみんなが、国語辞典でことばを探す競争をすることになった。
辞書の専門家の先生にいろんなやり方、楽しみ方を教わりながら、元気に楽しみながらことばを探して付箋を貼っていく。物語を読みながら、学習方法やことばのおもしろさが自然にわかってしまうスグレモノ。漫画は三谷幸広。魅力的なキャラクターと笑えるギャグで、ぐんぐん先を読めてしまうのはさすが。
子どもの頃、私は漢字の辞書でいろんな文字を知ってとても面白かったという体験をした。漢字や文字、ことばが好きになった。
インターネットがなかった時代、辞書や専門書などで調べものをするのは当たり前だったが、だんだんとインターネットや電子辞書に時代が変わって行って、今はあまり国語辞典を引くこともなくなってきた。
でも、改めて、辞書の魅力やことばの面白さを知った。
技術が進むと便利なものもできるが、勉強の役に立つ「寄り道」は、はやり紙の辞書にはかなわない。インターネットで調べものをすると、余白には広告。電子辞書は前後の単語が少し見られるくらいで、要件以外は対応してくれない。
効率的になるのと、心や知識が本当の意味で豊かになるのとは、まったく違うのだと思った。
更に、日ごろ忘れがちなユーモアも、ギャグ漫画でしっかり補充して、早速、うちの辞書を活用してみようと思う。
大人も子どもも、辞書で遊び、辞書に親しみ、ことばを大事にするようになったら、もっと人生が楽しくなるのだと思った。