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10件見つかりました
自分だけが悲しく、辛い思いをしているわけではなく、皆が各々悲しく、辛い気持ちを持ちながら生きているんだ…ということを教えてくれる本です。 人は悲しい時や辛い時には、「どうして自分だけが…」と思いがちですが、そんな時にこの本を思い出せれば救われると思います。 地味な本ではありますが、強いメッセージを与えてくれる本です。是非、お子さんの一緒に読んでいただきたいです。 子供の時に読んで、辛い時や悲しい時にこの本を思い出す事が出来たら、その人は人生をあきらめることなく、頑張って生きていくことができるはずです。 自らの命を断つという悲しい選択をしてしまう子供、若者、そして大人が多いこの時代、是非、この本を早いうちから読んで頂きたいと思います。
投稿日:2010/11/03
4歳になった娘が、ますます心の成長が複雑化し、 いろんな気持ちを持てるようになってきたので 新美南吉さんの絵本をどう感じてくれるかと思い読みました。 この本は、大人である私も以前から知っていて、 辛い時に何故か必ず思い出す絵本です。 悲しみをぼやくより、誰でも悲しいことはあるのだから 今の自分の悲しみや辛い事は乗り越えようと思える本です。 4歳の娘の感想は、私が想像していたよりも しっかりと心に刻まれたようでした。 子どもながら小さなストレスはあるのだなと思いました。 大人からみると、とてもかわいいストレスですが、 子どもは大人よりも精一杯生きているのかもしれません。 幼稚園で我慢しないといけない事についても、 「かしこく我慢できるお友達も、心の中では嫌だなって 思ってて我慢してるんだ。」など、色々な小さな頑張りを お話してくれ、親子の会話もしっかりできたように思いました。 4歳になって、心も大きく成長していく娘にぴったりの絵本でした。
投稿日:2009/10/17
このお話をかみや しん さんのバージョンで読んだのは 愛知県半田市の「新美 南吉」記念館ででした。 そこで紹介文を読むまでこのお話を知りませんでした。 子どもたちにも読んであげたいと思っていたら、 この井上ゆかりさんの表紙を見て、 幻想的な美しい絵に一目ぼれし、 こちらで読みました。 どうして自分だけとストレスが一杯のときには思いがちですが、 自分だけじゃない、みんなそうと視野を広げるためにも 何度も読み返していきたいお話です。
投稿日:2020/09/28
同じ話をいくつかの絵本で読みましたが、この絵本はとてもしっくりと感じられました。 どのでんでんむしも悲しみを背負っているのだと言うのですが、それを知って嘆くのをやめたとはあきらめたのではないということが伝わってくるからです。 周りを見渡せば別の世界があります。 他に収録された「きょねんの木」も味わいたっぷりです。
投稿日:2019/02/10
新美南吉さんのお話です 井上ゆかりさんの絵が淡い虹色のように描かれていますから でんでんむしの悲しみがよけいに悲しさを誘うのです でんでんむしはからの中に悲しみがいっぱい詰まっていて 生きるのがしんどくなるのです 「わたしは もう いきていられません」 でんでんむしのかなしみは 他のでんでんむしもおなじようにかなしみをもっていると 言われて はじめて 自分だけではないのだ 悲しみを持っているのはと 気がつくのです 人間も同じように 悲しみは自分だけが持っていると思う時があります。 でんでんむしから 悲しみは自分だけではない こらえて生きていくんだと教えられます 私は このお話を今の皇后様が子どもの頃に読まれたと知り 皇后様もまた いろんな悲しみを持って生きておられるのを知りました 私の母は94才 昨日退院してきて 「良」言っていました 仏様に感謝のお経もあげました しかし・・・・自分の衰えを 悲しんでいて 「死んでしまいたい」とも言います なんだか このお話を読むと 涙が出ます もう一つのお話の きょねんの木のお話も 木と小鳥の関係 命を感じる お話です 木も鳥も でんでんむしも 人もみんな命があるのです 生まれ 死んでいく その輪廻を感じられたら すごいですね〜 他の絵の作品も是非読んでみます 新美南吉さんの お話は優しくもあり 人の生き方を導いてくれています
投稿日:2015/07/17
かみやしんさんのイラストの「でんでんむしのかなしみ」も読んだことがありますが,こちら黒井建さんイラストの「でんでんむしのかなしみ」もとてもよかったです!! 美しいイラストと共に心が澄んでいくような気持ちになりました。 色々想い考えさせられる素敵な絵本で,大人が読みたい絵本の1つですね。
投稿日:2015/03/15
隣町の半田市出身ということだけで、新美南吉には、とても誇りに思うし親近感が持てます。井上ゆかりさんの色使いが綺麗な清々しい絵に魅了されます。悲しみや辛いことって人は夫々に抱えていると思うので 自分なりに乗り越えなければと改めて思いました。
投稿日:2014/12/03
決して派手ではない物語。 けれど、「かなしみ」や「よろこび」について真摯に 紡がれた新美さんの言葉、それにぴったりの美しい挿絵を 描かれた井上さんの絵に、心がしんとなりました。 絵本だからと言って、大袈裟な物語がなくたっていいのだなあ、 派手な色合いやタッチの挿絵がなくともいいのだなあと思いました。 いや、こういう作り方だからこそ、小さな子どもにも、じっくりと 考えたり、思ったりさせることができるのではないかな。 娘も静かに聴いていました。
投稿日:2012/08/27
でんでんむしは、背中のからには、悲しみがいっぱいだと嘆いています。 でも、友だちにきくと、同じだと言われました。 誰でも持っているものだから、悲しみをこらえていかないといけないと気づき、嘆くのをやめました。 絵を見ているだけで、心があらわれる気がします。お話の内容は、なかなか、重みのあるものですが、何か、壁にぶつかった時の、救いの道が見えるようです。 新美南吉さんは、やはり偉大な作家です。
投稿日:2009/03/22
この本には、もう1つ「きょねんの木」も収録されています。 井上ゆかりさんの絵が、とてもきれいでおはなしの感情が伝わってきます。 「でんでんむしのかなしみ」も、「きょねんの木」も深いおはなしで、小さい子にはむずかしいでしょうが、 なにかにつまづいた時、きっと力になってくれると思うので、読んであげたい本です。 辛いのは自分だけじゃないということ、この絵本を思い出して自分を励ましてもらいたいです。
投稿日:2006/09/20
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