エリック・カールさんということで目にとまり、モーリス・センダックさんの名前を見つけて、即購入しました。他にも魅力的な作家さんが大集合で、豪華な一冊です。
本が届き、私が一人ひとりの手紙を読みながら感動にひたっていたところへ、抜け目なく覗きこみにきた子どもたち。あっという間に本を奪われ、「この絵知ってる!」と言いながら次々とページをめくるめくる…。
ワイワイ言いながら一通りめくると、始めにもどって今度はじっくり。ふたりとも息をのむように静かになり、絵に魅せられている空気を感じました。
2巡目を見終えると、「はぁ〜…」とため息。「なんか絵、描きたくなっちゃった」と、そのまま紙と色鉛筆に直行です。 その気持ち、私も分かる!実は私もさっきから絵が描きたかったんだ!
…というわけで、親子でお絵かきタイムを楽しみました。
(9歳の兄が絵を描くのは久しぶりでした。それほど刺激を受けたのでしょうね。)
肝心の手紙はというと、皆さん、小さい頃から絵が好きだったというエピソードが多くて、自然と喜びと勇気が湧いてきました。絵画に限らず、好きなことを続けていれば、すばらしい魅力が花開くのでしょう。子どもたちにとっては、夢を後押ししてくれる心強い手紙だと思います。
初めは絵に惹かれた子どもたちですが、その後、ふとした時に本をめくって手紙を読んでいるようです。子供と作家さん、一対一で静かに対話をしているような雰囲気なので、感想は聞いていませんが、気に入っていることは確かです。
よくリビングに開いたまま置いてあるせいか、普段絵や絵本にあまり関心のない父親も、手にとってじっくり読んでいました。
家族全員を魅了したこの本、我が家の本棚の宝物になりました。