ロシアのお話で、図書館の昔話・民話コーナーで見つけました。
『せむしの小馬』は、私が幼稚園の頃に人形劇で見て、すっかりお気に入りになったお話です。
人形劇の写真が挿絵になっている本を持っていて、一時期はいつも読んでと持ってくる本だったらしいのですが、今では実家にも現存せず、お話の内容も細かいところは忘れてしまいました。
もう一度読んでみたいと思っていたので、大喜びで読みました。
挿絵が宇野亜喜良さんなのですが、今の絵とは随分違っています。
私が昔読んだものに似ているので、私としては大満足です。
内容は、よくある三人息子もので、馬鹿にされていた末息子が幸せを掴むというものですが、黄金のたてがみの馬、火の鳥、美しい姫、月の女王、太陽の兄王など、わくわくする登場人物がたくさん出てきます。
末息子を助けるのが、美しい馬ではなく、せむしで耳の長い一見ブサイクな仔馬だというところもいいのです。末息子と仔馬の温かい絆もしっかりと伝わってきます。
そして、我が家では、結末が大うけでした。
なんとも現金なオチになっていて、これでいいのか〜と言いながら笑えます。
作者は決してうけを狙っているわけではないのですけれどね。